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日・中・韓平和絵本 へいわって どんなこと?

日・中・韓平和絵本 へいわって どんなこと?(童心社)

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くまとやまねこ」 みんなの声

くまとやまねこ 作:湯本 香樹実
絵:酒井 駒子
出版社:河出書房新社
税込価格:\1,430
発行日:2008年04月
ISBN:9784309270074
評価スコア 4.71
評価ランキング 1,416
みんなの声 総数 68
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68件見つかりました

  • 新しい出会い

    最愛の小鳥を無くした悲しみから、やっと新しい友達やまねことの出会いがあってよかったです。きっと、小鳥がくれたチャンスだと思います。白黒の絵から、少しずつやまねこのバイオリンで心が癒されて明るい色がついていくのもよかったです。小鳥との楽しい想い出が走馬灯のように巡り、森の中の二人の大好きな場所、二人でひなたぼっこをしたそこだけいつも日のあたる場所に小鳥を埋める事が出来て本当によかったです。やまねこが綺麗な石を見つけてくれてお墓を二人で造ってあげて本当によかったです。もう、くまくんはさみしくないと思います。くまくんとやまねこは、お互いを思いやり一緒に旅を続けて行きます。「出会いを大切にしたい!」一生の大切な友達を大事にしたいと思いました。

    投稿日:2008/12/26

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  • 絵が素晴らしい

    まず、絵が素晴らしいなと思いました。

    くまが大事な友だちを失って現実を受け止めることができないところはずっとモノクロ。

    くまがことりの死を受け入れたところから、モノクロの世界にピンクが入ってくるところが効果的で、くまの心情の変化が絵で理解できます。

    大事な人を亡くした喪失感を埋めるのは難しいことだと思います。文章もぐっと凝縮した感じで、やまねこの演奏が今にも聞こえてきそうな感じがしました。

    ただ、一つ引っかかってしまったのは、やまねこの言葉です。

    くまに箱を見せてほしいと言われて一旦「いいけど」と答えるのですが、「くまくん、きみのもっているきれいな箱のなかをみせてくれたら、ぼくもみせてあげるよ」という言葉。

    交換条件的なニュアンスがあって、私はどうしてもここが気になってしまいました。

    黙読で読むと気になった箇所が、子どもに読んでいる時にはあまり気にならずに「あれ?」という感じでした。細かい部分に気をとられていて全体が見えていなかったのでしょうか?

    ただ、息子はあまり興味を示しませんでした。

    投稿日:2008/07/17

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  • 避けられない別れ。

    • 涼花さん
    • 20代
    • その他の方
    • 北海道

    大好きな小鳥が死んでしまうところから始まった、お話。

    綺麗に飾った小箱に小鳥を入れてずっと一緒に歩いてたくま。
    本当にことりが大好きで、哀しくて仕方なかったんだなぁ。

    もう、二度と会えないという現実を受け止めるのは、凄く大変で辛いけど。
    でも、それでも前を、上を向いて歩いて行かなきゃダメなんだという事を教えてくれる一冊でした。

    先に旅立ってしまった人は、それを願ってくれてるだろうし。

    そうやって精一杯生きた後には、先に旅立っていた人に「お疲れ様」って言ってもらえるんじゃないかな。


    大好きなことりと、くまはずっと友達だね。

    投稿日:2008/11/07

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  • いつもいっしょ

     ほとんどモノトーンで描かれた酒井駒子さんの挿絵が、物語のすべて伝えてくれます。くまとやまねこの表情、しぐさにまず泣けます。

     どれほどなかよしだったのか・・・

     どれほどなかよしの死がつらかったのか・・・

     本当にせつなく伝わってきます。

     悲しみとどう向き合って、どう残されたものが生きていく希望を見出していくのか・・・

     こんな難しい問題を、心を包むように教えてくれます。
     絵本に抱きしめられたような感動でした。

    投稿日:2008/10/18

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  • 悲しみを乗り越えて。

    • おしんさん
    • 40代
    • ママ
    • 鹿児島県
    • 男の子23歳、女の子21歳、男の子18歳

    なかよしのことりが死んでしまって、泣いているくまさん。
    小さな箱をきれいに飾って、箱の中に入れ、いつまでもそばにおいて、思い出に浸っています。そして、いつまでもことりのことをずっと考えて、食べ物もとりません。そんなくまの様子を見て、仲間の動物たちは、ことばをかけます。
    そんな時、見慣れないやまねこと出会うのです。
    なかなか、死を受け入れられない気持ち、痛いほど伝わってきます。そして、他人の忠告なんて、何も耳に入らないこともとてもよくわかります。
    自分が経験して初めてわかる、人の痛みもわかる、そして、何をしてもらうのが、一番いいのかもわかる、涙なしでは、読めないお話でした。

    投稿日:2008/10/13

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  • 前頁にわたって、白黒の美しい絵が印象的。
    暗い印象を絵からは受けるのですが、どこか癒されてしまうのがさすが酒井さんといったところ。
    テーマは身近な人の死と生と。死ぬ、生きるをテーマにすると暗くてどんよりしてしまいますが、主人公のくまがやまねこと出会ってから少しずつ変化していく様子がこの短い話の中にしっかりとしたメッセージでつづられていて、本当に良かった。

    投稿日:2008/09/26

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  • モノクロの中に・・・

    モノトーン調で描かれた挿絵がまた余計に寂しさを募らせますねぇ。
    挿絵の一部にピンクが使われていているところがあって、
    気持ちが少し明るくなって、
    やわらいで温かな光が差し込むような気がしたました。
    友達のことりを亡くし、寂しさで押しつぶされそうになっていた
    くまの前に、1匹のやまねこが現れて、くまは新たな道へ・・・

    誰かの死を受け入れるということは難しいです。
    そして、死を受け入れられずにいる人にどう接していいものか。
    それもまた難しいこと。

    でも、やまねこはそのくまの閉ざされた心に
    寄り添うことができたのです。
    それはきっと、やまねこはとても優しく、強く、
    そして何より、これまでに多くの経験をしているからでしょう。

    とても悲しく、涙無しでは読めない様なお話しですが
    モノクロな挿絵がおはなしにとってもよく合っていて
    すてきな絵本でした。

    投稿日:2008/09/01

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  • 別れを乗り越えて

    誰かをなくした悲しみは、けして、その誰かを「忘れる」ことではいやされない。
    「小鳥が死んでずいぶんさびしい思いをしてるんだろうね。」
    やまねこが言ったその言葉は、自分が同じ経験をしたからこそ、出てきた言葉だったのでしょうか。
    くまは、小鳥との楽しかった思い出を胸に、前に進むことを決意します。
    誰もが必ず経験するであろう、別れを、超える勇気とやさしい気持ちを教えてくれる絵本です。
    子供だけでなく、大人が読んでも、じーんときます。

    投稿日:2008/08/27

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  • 死を受け入れる

    • レイラさん
    • 40代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 男の子14歳、男の子12歳

    表紙の色調から、何かしらの気配がします。
    そして、いきなり、冒頭から、仲良しの小鳥が死んでしまったくまの
    呆然とした泣いているシーンです。
    前半は、その死をどうしても受け入れられないくまの様子が
    切々と描かれます。
    後半は、引きこもっていたくまが、いい天気に誘われて、外に出て、
    旅の途中のやまねこと会っての展開。
    いろいろな想いが引き出されます。
    森の動物達も、本心からクマをいたわって声かけしていますが、
    くまの心の慰めにはならなかったのに、
    やまねこが、くまの気持ちをまず受け入れることで、
    くまは次へと歩みだすことができたのでしょうね。
    ストレートに死を扱っているだけに、
    絵本とはいえ、小学校高学年以上くらいではないと、
    読み取りは難しいかもしれません。
    でも本当に心にしみわたる読後感でした。
    暗示的なラストも、余韻があります。
    楽器演奏の力も痛感しました。

    投稿日:2008/08/14

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  • 友人に贈りました

    この本を手にとったのは、酒井駒子さんが描いておられたからです。
    都会の大きい書店で、子供用の絵本をまとめ買いしていて、
    平積みしてあったのが目にとまりました。
    あまり深く考えずに、湯本香樹美、酒井駒子コンビというだけで
    買ってしまいました。
    家に帰って読んでみると、思わず涙してしまいました。
    ひとの心の悲しみに対して、軽々しく励ましてはいけないんだと
    思いました。母が昔、「傷口に包帯をまけないのなら、その傷口に
    触れてはいけないの」と言ったのを思い出しました。
    ただ、そばにいて、「そうだったの」「そうなんだ」と言ってくれる
    だけで、周りの景色に心が動きだすくまさんの想いが、
    とても痛くて、つきささりました。

    友人に、気に入ってくれるかわからないけど、贈りました。
    自分だけでなく、大切な人にも読んでほしい一冊です。
    そして、子どもが大きくなったときに、一緒によみたくて、
    もう1冊買いました。

    投稿日:2008/08/16

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