とても爽やかな春の息吹を感じられる絵本です。
黒ずくめで鼻も曲がってて声もしゃがれている
「いかにも」魔女のドッコイショ。
春の香りに誘われて外に出ます。春の訪れに
自然が喜んでいる様ななか、そのいかにも魔女な姿を
素敵に変えてみようと試みます。
今までずっと魔女だった、だからそのまま ではなく、
魔女とはこうあるべき でもない。
素直に自分の心の向くまま気に入った美しい名前に変えてしまう。
魔女の黒い服も着替えてしまう。
そのまっすぐさがとても素敵だと思いました。
(容姿はそのままと言うのも気に入っています。)
子供は「どうしてドッコイショって名前なの?」不思議がり、
「どうして黒じゃないとだめなの」と折角素敵に変身した魔女の不運を
悲しんでいましたが、黒服でも花をあしらったりしている姿が
とても可愛らしくいじらしいねと話しました。
丁度桜の花が散り、新緑もまぶしい季節に読むことが
出来て良かったなと思いました。素敵な絵本です。