ゴッホの生涯を、その弟テオの眼を通してながめる構成になっています。ゴッホの短い人生が、波乱に満ちていながらも自分に素直に生き抜いた中身の濃い人生だったんだなと考えさせられました。
純粋な心をもって、芸術追求に力を注いだゴッホ。一生懸命になればなるほど、社会から疎外されていく姿がせつなく映し出されています。ゴッホを陰で支え続けた弟テオの姿勢も弟として兄を想う気持ちが伝わって、心にしみました。
文中には、漢字も使われていて、人生について深く掘り下げた内容になっているので、小学校高学年ぐらいから読むのが適当かなって思いました。