いたずらばかりの兄弟を他所目に、「そんなこととはぜんぜんちがうこと」がしたかったぴっちはほかの動物になってみたいと歩き出します。
おんどりやあひる、うさぎの真似をしてみますが…。
ブレーメンなどでお馴染みのハンス・フィッシャーさんの絵がとても美しく可愛らしいです。
ぴっちがとにかくかわいい!!!
最終的に床に伏せてしまうぴっちを、優しいおばあさんや動物達が甲斐甲斐しくお世話をしてくれます。
めちゃくちゃ甘やかされます。
大きなベッドに寝かされる小さなぴっち、椅子に座る時にクッションを置かれているぴっち…。
もう一度言わせてください。
ぴっちが本当にかわいい!!!!
最終的にぴっちは、このおばあさんのいるところが1番いいということに気が付きますが、結局ぴっちはおばあさんの家の敷地から一歩も出ていないというのがポイントだと思いました。
また、終盤でぴっちのためのパーティが開かれますが、この言葉のないページの素晴らしさ、ぜひ見てみてください。
幼児向けの絵本にしては少し長いと感じるかもしれませんが、石井桃子さんの素晴らしい文章のおかげでとても読みやすいです。
淡々と、優しい声で読み進めるのにぴったりの絵本です。