あさえはお母さんが留守のあいだ、妹のあやちゃんのお世話をすることに。うちの前でおえかきしたり、遊んであげていたのですが、妹を喜ばせようって一生懸命になって描いているうちに、あやちゃんがいない事に気付きます。どうしよう・・どうしよう・・あさえはどきどきしながら探して走ります。途中やっと見つけた!!と思ったら別の子だったり、読んでいるこちらまでハラハラしてしまいました。
最後に公園であやちゃんを見つけます。かけよって、抱きしめ・・ってもうここではジーンときてしまいました。
抱きしめているシーンにことばはないのだけど、その絵から伝わる物が大きいって思いました。かえってことばがなくってよかった。
林さんの作品には読むたび新しい感動があります。子どもたちの表情が豊かで、その躍動感、焦燥感が手に取るように分かるんです。この絵本が仮に字のない絵本だったとしても、あさえのこころの動きがきっと伝わるでしょう。それくらいに丁寧に描かれていると感じています。
本当に素敵な絵本です。