3歳7ヶ月の息子に読んでやりました。もう2ヶ月くらいで第二子を産み、息子はおにいちゃんになります。そのおにいちゃんになったときを想定し、いろいろと読む前に設定は少々異なるけれど、妹(多分)を持つようになることは同じだからね、と念を押しながら読んでやりました。そしたら、自分と生まれてくる赤ちゃんに投影しながら絵本を聞いてくれたのでしょうか?ちょっと涙ぐむシーンも。感情移入ができた一冊でしたね。
おかあさんがちょっと家を離れたときに起こる、あさえお姉ちゃんとあやちゃんという妹のお話。あさえちゃんが目を離した隙にあやちゃんが行方不明。あちこち探すのですが、自転車の倒れる音、赤ちゃんの泣く声、知らないおじさんに連れられてしまったのでは?といろいろと不吉なことが身の回りで起きますが、どれもあやちゃんではありません。幸いにも公園でひとり遊んでいたので、無事でした。
息子は、絵本に感情移入して、一緒に探してくれました。かくれんぼの絵本ではないのにあやちゃんはどこ?と一生懸命探したり、知らないおじさんをぼこぼこなぐりそうになったり、涙ぐみ始めたので辞めようかと思ったくらい。でも、そういう展開でやめるのもどうかと思ったので、とにかく最後まで読みきり、本人も安心して、「よかった」の一言を聞く事ができました。
まるで自分に置き換える力がもうこんな小さくてもあるんだな、と感心した一方、下が生まれても一緒に愛してくれる、そしてどんなに私たち親が心配しているかも伝えることができたな、と思えた一冊ですよ。