ネコ対ネズミという、永遠(?)の宿敵の様子がユーモラスに描かれてある作品です。
深い穴の中に落っこちた、ネコとネズミ。
これは、ネコ目線で読むか、ネズミ目線で読むかによって、楽しさが2回味わえます。
どうやらとんでもなく深い穴(という感じが、ひしひしと絵本から伝わってきます)に落ちて、脱出方法を考えるネコとネズミ。
『(ネコ目線でいくと)早く食べちゃえばいいのにね』という私に、娘は、『一緒に頑張らないと、穴から出れないからだよ!』と、協力することの大切さを説いてくれました(笑)
偶然の大雨で脱出できた後、これまでのネコ・ネズミものの絵本なら、ネズミだけがさっさと逃げ出しました・・・で終わりそうなところが、いつまでも頭を突きあわせて、ああでもない、こうでもない、と考えている。
いつまでこうしてるんだろう。
そして、絵本に描かれていないラストは、どうなるんだろう。
『その後』を親子で想像するのも楽しいので、この本を読んだ後は、ぜひぜひ、『この後、どうなったと思う?』と、お子さんと話をしてみてください。