秋篠宮紀子さま翻訳の「ちきゅうのなかまたち」シリーズ、
今作は中・南アメリカが舞台です。
南アメリカの草原に住むオオアリクイの男の子オーレが主人公。
オーレの体験を通じて、オオアリクイの生態や、草原・熱帯雨林の生き物達の様子がわかります。
ちなみに、ボアコンストリクターは『星の王子さま』の冒頭に出てきますね。
同時に、この地域の市の様子や民族衣装・楽器の様子も盛り込まれていて、
インディオ文化が好きな私はとても嬉しかったです。
このシリーズで今まで取り上げられた動物達の中では、
私たちにとってはマイナーなアリクイ。
その生態はやはり、新鮮でした。
なかでも、1歳までは母親の背中につかまって乗っている姿は、
何と愛らしいことでしょう。
あとがきによると、秋篠宮紀子さまも馴染みがなかったので、
いろいろ資料を調べたり、実際に動物園に行って観察されたようです。
秋篠宮紀子さまらしいエピソードです。
アリクイに親しみを感じてしまいました。