小さなモミの木はゆっくりと成長します。
ある冬に寝たきりの男の子のベッドのそばに植え替えられ、クリスマスツリーに。
子ども達のクリスマスキャロルが聞こえてきます。
春が来るとまた森へ帰るモミの木はまた成長し、
少し大きくなった男の子と再会します。
ところが次の年は誰も植え替えにやってきません。
寂しくなったところへ子ども達のキャロルの歌声。
なんと寝たきりだったあの男の子自ら雪の上を歩いてきてくれたのです!
クリスマスキャロルの楽譜も盛り込まれ、
子ども達の歌声が聞こえてくるようなブラウンらしいおはなしです。
クーニーの絵は色調を抑えてあり、
冬やクリスマスの空気まで凛と伝わります。
雪の上に装飾してもらったモミの木の誇らしい表情まで
感じられますね。