完母で育てたおっぱい大好き娘が2歳をすぎた頃、そろそろ2人目が欲しいと思って言い聞かせ卒乳を計画しましたが、永久に飲んでいられると思っていたおっぱいとさよならする日がいつか来る、というのは当時の彼女にショックが大きすぎたようで、本は2度くらいで見なくなり、かえっておっぱいに執着してしまって…。本を見せてすんなり卒乳計画は見事に失敗しました。
その後、2歳2ヶ月で妊娠が発覚し、必要に迫られて再び言い聞かせ卒乳を試みました。頭ではわかっていても納得できないという感じでおっぱいなしで眠る方法を見つけるまで数週間かかりましたが、何度かこの本を読んで欲しいと自分から持ってきて、子供ながらにがんばっている姿が健気でした。
あれからさらに半年。2歳8ヶ月で、お腹がすごく大きくなった私を見て、久しぶりにまたこの本を読んでと言ってきます。そろそろ幼稚園の説明会だし、自分でも随分お姉ちゃんになったという自信がついたのか、以前のようなつらそうな表情ではなく、誇らしげにこの本を見ています。
最初の印象から、この本買ったの失敗だったかとも思いましたが、成長した我が子を見てじんときました。2人で苦労したけど強引な断乳をせずに粘って言い聞かせてよかったと思いました。さあ卒乳だ!と意気込んでいる親が、子供の気持ちに寄り添える良い本だと思います。