この作品のイラストをスーザン・バーレイが描いているので、お話も『わすれられないおくりもの』をイメージしてしまうほうが強いみたい。本の裏表紙にも“スーザンバーレイの絵本”の宣伝しか載っていませんでした。
これはちょっと残念です。確かに日本ではスーザン・バーレイの方が有名ですが、作者のセルゲイ・コズロフもとっても素敵な絵本を出しているんですよ〜。
セルゲイはロシアの方です。
自然の厳しいロシアの森をイメージしているからこそ、この森の動物たちは生きること・自然の力や美しさなどにとても敏感なのじゃないかな〜と、思いました。
初めはこぐまくんが、なかよしのはりねずみくんを何と呼ぶかで、いろいろ悩むお話から始まっていますが、
短くまとめられた10編のお話の中では、主人公(目線)がこぐまくんであったり、はりねずみくんであったりします。
こぐまくんと、はりねずみくんの住む森の風景も楽しみながら、2匹の友情をのぞいてみてください。