雪の山道に迷ってたどり着いた不思議な世界。
暖炉の前にウサギがじっと座っています。
暖炉の温もりがじっくりと心を温めてくれるような絵本です。
「つかれたら やすめばいいんだ、 むりしないでじっとしてればげんきになるさ。」
ウサギがぽつりとつぶやく言葉が素晴らしい。
この言葉がこの絵本をとても高尚な作品にしています。
気づけばいろいろな動物が寝ています。
吹雪の一夜の出来事でした。
少年は晴れ渡った雪の世界に出ていきます。
「みんなありがとう。ぼくいくね。」
少年の言葉にウサギが応えます。
「きみがすきだよ。」
少年はお日様に向かって走り出します。
暖色で包まれた絵本。
心の奥から温まりました。