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ことりをすきになった山」 みんなの声

ことりをすきになった山 作:アリス・マクレーラ
絵:エリック・カール
訳:ゆあさ ふみえ
出版社:偕成社 偕成社の特集ページがあります!
税込価格:\1,540
発行日:1987年10月
ISBN:9784033273402
評価スコア 4.71
評価ランキング 1,431
みんなの声 総数 34
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  • 繰り返す命の中に感じる変わらぬ愛情。

    • JOYさん
    • 30代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 女の子8歳、女の子6歳、男の子3歳

     冒頭の岩山は生命の温かさにふれたことのない、さびしい山でした。「山」をそんなふうに擬人化して捉えたのは、私にとって新鮮でした。「山」の描写は、気の遠くなるような長い間、じっとだまってそこにたたずんでいたことを感じさせます。そこへやってきた小鳥と山とのやりとりには、せいぜい3年ほどしか生きられない小鳥のはかなさ、じっと待つことしかできない山のさびしさを感じますが、小鳥も、そして山も、自分の命とはそういうものなんだ、と受け入れる潔さを持っているように感じます。そしてまた続く長い長い年月の中で、小鳥や木々が、それぞれの命の限りに、生きながら、次の世代にバトンタッチしていく、という謙虚さが淡々と描かれ、胸をうたれました。
     読み終えた時に、長い地球の歴史のごく一部に自分が生かされているということを感じた、大変深みのある絵本でした。

    投稿日:2009/07/22

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  • 【再投稿】岩山が緑の山になるまで

    長い年月をかけた壮大な物語です。
    草もはえない岩山に心があったら、それはとても寂しいことなのでしょう。
    岩山は時おり通りかかる渡り鳥に、もっと一緒にいて欲しいと願います。
    でも、渡り鳥だから、通りかかるときに立ち寄るだけです。
    変化は鳥が一粒のタネを岩山に置いていくところから始まります。
    そのタネが芽ぶいて育ち始めたとき、岩山は喜びの涙を流しつづけました。
    また長い年月と限りない繰り返しがあって、木々は岩を土に変え、岩山が緑に覆われるようになりました。
    岩山は、鳥が巣を作るまでに変わっていきます。
    継続することで、願いが実現するという壮大な物語です。
    人は自ら動くことができるから、こんなにまで時間をかけることはないという、展望も読み取れました。


    投稿日:2024/02/12

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  • 約束

    荒れ果てた野原に、ぽつんと岩だらけの山がそびえていました。ごつごつした山には、草や木が、一本も生えていなかったので、獣も、鳥も、全く住めなかったけれども、ジョイという小鳥と出会うことで山は、毎年ジョイが来てくれるのを待ち焦がれるようになりました。小鳥の命は、3年くらいの短命ですが、ジョイは、娘に、受け継がれ毎年山を訪れることを約束します。月日は長い年月を費やしてジョイが、山に「ここに巣をつくるためにやってきました!」と念願の思いがやっと叶いました。ジョイに逢いたくて張り裂けるような切ない思い、ジョイが去ることの寂しさや切なさもいっぱい伝わってきました。毎年、訪れる約束をずっと続けたジョイの友情も素敵でした。エリック・カールの絵もとても素敵で、最後の楽園には、うっとりしてため息が出ました。

    投稿日:2019/02/22

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    • みちんさんさん
    • 30代
    • ママ
    • 愛知県
    • 女の子6歳、女の子4歳、女の子0歳

    エリック・カールさんの絵なので読んでみました。
    誰も来ない岩山に小鳥が飛んできて…。
    山と小鳥の物語。
    小鳥の娘、そのまた娘、そのまた娘…繋がり、愛を感じるお話でした。
    わりと長いお話ですが、いいお話だと思いました。
    大人が読んでも感じるところがある絵本ではないでしょうか。

    投稿日:2017/10/17

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  • やまの気持ち

    ちょっと一休みしにとまったことりのことを気に入ったやまは、また来てほしいと願い、ことりも約束をします。ことりは長くは生きられないけれど、その子ども、またその子どもへと約束が受け継がれていきますが、食べ物がないやまにはなかなか住んではくれません。でも、あることをきっかけにやまは緑豊かに変わり、最後はやまの夢が叶いました。約束が脈々と受け継がれていく様子や、やまの気持ちが擬人化されていて少し長めのお話でしたが、年中さんくらいからでも楽しめるお話でした。

    投稿日:2017/07/01

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  • 壮大な物語

    • じっこさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 女の子5歳、男の子1歳

    草木も生えない孤独な山、ある日休憩に来たとりのことを好きになります。山に住んでほしいと頼みますが、草木の生えない山に住めるわけがない・・・。しかしとりは移動の際には必ず休憩に立ち寄ると約束します。自分の死んだ後も子孫を寄越すと。それでも山は満足出来ず思いは募るばかり。ある日、とりが種子をもって山に立ち寄ったところから、山が変わり始めます。
    木の遠くなるような長い年月のお話です。その長い間の山の孤独を思うと読んでいて心が苦しくなりました。とりの優しい気持ちにも感動します。読み終わった後、心からよかったと思い、静かな感動につつまれました。
    幼稚園でこの本を借りてきた娘は、静かに聞いていました。どう思ったかはわかりません。

    投稿日:2016/11/14

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  • 悠久の自然を感じる

    • きゃべつさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 男の子13歳、男の子10歳

    息子が鳥が好きなので借りてきた本ですが、シンプルな中にたくさんの深いメッセージが含まれている話でした。

    岩山が鳥に恋をしますが、鳥は時期が来ると飛び立ってしまいます。渡り鳥なのでしょうか。
    ずっと来てほしいと頼む山に、鳥は子供に代々自分の名前を付けると約束します。それが、100年も続くというスケールの大きさに驚きました。
    自然の流れというのは何百年何千年という間に、ゆっくりと変化していったり、同じことを繰り返したりしているのだということを、改めて思いました。私たち人間とは違う悠久の時の流れが自然には流れているのです。

    山が鳥に恋をするというのも素敵な発想ですし、その鳥がどんどん山を豊かにしていくのも、荒野が緑になる過程を見るようで、読んでいくとこちらの気持ちも豊かになります。
    エリックカールさんのお話の中では、割と長くてちょっと年上向けですが、内容は深く本棚に置いておいて損のない一冊です。

    投稿日:2014/10/18

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  • 小学校5年生の朝読みで読みました。
    教室中の視線と手ごたえの伝わってくる絵本でした。
    草木も生えない岩山を訪れた一羽の渡り鳥。
    山と渡り鳥ジョイのやり取りが素晴らしいです。
    山の寂しさと願望…、心の底から流した涙が、新しい世界を気づいていきます。
    岩山が緑に覆われ、ジョイが巣を作るラスト…、読み終わって拍手をいただきました。
    でも、山とジョイの出会いから、ジョイが巣をつくるまで、何年が経ち、何代のジョイが山に通ったのでしょうか。
    とてつもなく長い長いお話でした。

    投稿日:2014/05/27

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  • 長い年月

    文章は少し長めなのですが、物語に引き込まれていって、あっという間に読んでいました。
    考えられないくらいに、長い長い年月のお話でしょう。
    絵本でこれほど壮大な世界を感じることが出来るなんて、感激です。
    もちろん、絵もすばらしいと思います。

    投稿日:2013/02/04

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  • 自然の営みに乾杯!

    • ちょてぃさん
    • 30代
    • ママ
    • 静岡県
    • 女の子10歳、女の子6歳

    雄大な自然の営みを感じることができる一冊です。言わずと知れたエリック・カールのイラストが力強く、自然の息吹をとても巧みに表現しています。ストーリーも感動的で、本来感情などもたない山の感情や小鳥とのやりとりにとても引き込まれました。

    投稿日:2012/01/17

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