ぬいぐるみや人形たちを、実のきょうだいのようにかわいがり、いつもいつも楽しく話しかけている娘。リサとコールテンくんの会話は、まさに娘とぬいぐるみの日常そのままを見ているようで、心が温まりました。
娘は、表紙の絵を見てすぐに、「ボタンが1つ取れちゃってるよ。」と気づき、もうコールテンくんのことがなんだか気がかりでならない様子。夜、デパートの閉店時間が過ぎ、コールテンくんがそっと起きだして、ボタンを探しにいく場面では、「他の子たちは、眠ったままだよ。夜になったのに、動かないのかなあ?(♪おもちゃのチャチャチャの世界のように) きっとコールテンくんは、女の子が話しかけてくれたから、本当に動いたり、お話したりできるようになったんだね。」と、とってもうれしそう! そして、女の子が、翌朝、コールテンを買いに、戻ってきてくれたときには、自分自身が無二の親友に出会ったかのような喜び方で、顔を輝かせていました。
読み終えると、「プープー(プーさん)たちも、早くかわいい女の子が買いに来てくれないかなって、デパートでずっと待ってたの?」と言いながら、早速お買い物ごっこを始めました。お店の棚に、ぬいぐるみを順番に並べ、1つ1つ買ってきては、「よかったね。今日から、あなたも、うちの子よ。おともだちになってね。」と、ぎゅーっと抱きしめてあげていました。ベッドに入ってからも、いつも以上にやさしく、たくさん、プープーに話しかけていた娘を、私もまた、いつもよりさらに愛しく思う気持ちがこみ上げてきました。
ぬいぐるみでも、本当におともだちになれるんですね。この絵本は、きっと、すべての子どもたちに、そんな気持ちを抱かせてくれることと思います。