デパートのおもちゃ売り場にいた、くまのコールテンくん。
早く誰かのうちに行きたいなー、と毎日思っていましたが、地味で目立たない
コールテンくんを買っていこうとする人は誰もいませんでした。
そんなある日、一人の女の子がコールテンくんを気に入り、買いたいと母親に
ねだりますが、新品でない、ボタンも一つ取れているコールテンくんを見て、
母親は首を横に振ります。
その夜、皆が寝静まってから、コールテンくんは、とれたボタンを探しに出掛けます。
すると、急に足元のエスカレーターが動き出し……。
くまのぬいぐるみを主人公にした、メルヘンチックなおはなしです。
取れたボタンを必死に探すコールテンくんが、可愛くてけなげです。
警備員さんに見つかりそうになりとっさに隠れたつもりが、布団から耳だけ
ちょこんとはみ出ていたところでは、思わず子供たちと大笑いでした。
自分を可愛がって大切にしてくれるリサちゃんと出会えた、コールテンくん。
よかったね(^-^) 読み終わって、温かい気持ちに包まれました。