あさのあつこさんの大ファンです♪
大人向け、子ども向け問わず、手当たり次第、読み漁ってます。
これは、青い鳥文庫の、テレパシー少女「蘭」事件ノートシリーズ5作目です。
「小学上級から」となっていて、漢字にはルビがふってあり、本好きの子なら、高学年でも読めると思います。
ただし、内容からすると、けっこう残酷シーンもあったり、中学生くらいからの方が理解できるかな?!
(NHK教育テレビでアニメも放映されてましたよね?!)
超能力を持った主人公「蘭」と「翠」が、BF「留衣」や兄「凛」とともに、不思議な事件に巻き込まれ、解決していくこのシリーズ。
いつもおいてきぼりの「凛」も、今回はフル出場します!
さらに、「蘭」や「翠」とはまた違った「超能力」と「体の一部」を持った人たちが登場し、「現実にはあり得ない〜!」と思いつつも惹き込まれてしまいます(笑)。
今回はタイトルからして、ちょっとおどろおどろしいですよね?!
内容も、いきなり、土砂崩れ現場から人骨が見つかるシーンから始まり、大人のずるさ、醜さみたいなものがたくさん出てきて、大人側からすると、複雑な気持ちになります。
確かに、現実にも、似たり寄ったりの事件が起こってるので否定できませんが・・・。
でも、「人間のことを、自分のことを信じてみよう。いろんな人間が、生き、笑い、なげき、戦いをくりかえすこの世の中を、信じてみよう。かえられるんだと信じてみよう。ちゃんとした心を失わないで、大人になれると信じてみよう。信じられると思う。」という「蘭」の想いに救われます。
そう、世の中、いろんな人間がいて、決していい人ばかりじゃないかもしれないけれど、まだまだ捨てたものじゃない!
例え、悪いことをしてしまったとしても、人間は変わることができると思います。
テレビ感覚で読み易いストーリーでありながら、友情や恋愛、人生の意味まで、深〜く考えさせらる物語です!
携帯小説ばかり読んでる、長女たち中学生世代に、ぜひ読んでほしいです。