季節はずれのえほんですが、娘のリクエストなので読みました。
小さい子供の時期に、一度は触れておきたい日本の文学作品。
けして子供にわかるような表現はしていない。
しかし、美しい日本語の世界は、わからずとも、
子供は子供なりに、理解しようとする。
無邪気な子狐に、母狐の深い愛情。
そして、手袋を売ってくれた優しいおじいさん。
物語全体に漂う優しさ。
それを補うように、幻想的な黒井健さんの絵。
大人が読んでも耐えうることができるえほんがこれです。
娘は、子守唄のシーンが大好きです。
そのシーンになると、なんとも幸せな笑顔に。
そして、私も歌った後は、なぜが、優しい声になっているのです。
不思議です。
娘の心にどんな種が蒔かれたのか・・・成長が楽しみです。
私は、絵本を選ぶ時、その時期、季節に合った絵本を選ぼうとしますが、
子供にとっては、まったく、関係ないようです。