おさんぽの出発地点からゴールまでの、
行くとこ行くとこにこれから起こる出来事が標識で暗示されていて、
かなり面白いです。
山道にときどき「動物注意」の標識がありますが、
この絵本に出てくる標識は、階段のしるし、さかみちのしるし、
さかみちですってんころりん涙のしるし…
非日常的なこれらのしるしの絵の後方にふと眼をやると、
普通の山道に速度制限30キロの標識がさらっと立ててあったりして、
この日常と非日常のコントラストがたまらなく面白くて
私のツボにはまりました。
残念だけど2歳児にはわからない面白さ。
でもゲーム感覚で楽しめる箇所もあります。
坂道で転んで泣いた後に
「もう引き返す」と「先にすすむ」しるしがあり、
絵本ではもちろん「先に進む」なのに、
迷わず「引き返す」を選択した娘に、
私は彼女の意外な一面を見たような気がしました。
親は親、子は子で楽しめて、
おすすめの一冊です。
やっぱり五味さんはスゴイ!