この絵本の著者平野レミさんといえば、いつも元気ハイテンションで人気の料理家です。
ご主人は人気イラストレーターの和田誠さん。二人は出会って、わずか10日ぐらいで結婚を決めたという伝説? が残っています。
レミさんのお父さんは平野威馬雄さん。著名なフランス文学者。なので、血筋はとってもいいんです。
レミさんと和田誠さんには二人の息子さんがいて、長男が唱さん、次男が率さん。
そう、この絵本の絵を描いているのが、この二人の息子さん。
この絵本の初版が1992年ですから、まだ二人とも小さかった。
それが今では、二人とも結婚して、唱さんの奥さんは女優の上野樹里さん。
つまり、レミさんを中心に(あるいは和田誠さんを中心に?)この一家はすごい。
この絵本はタイトルに「平野レミの」とあるとおり、料理大好きのレミさんが「ひ(火です)もほうちょう(包丁です)もつかわない」で料理をする方法を伝授しています。
絵を担当したのは二人の息子さんですが、けっしてうまいといえません。
うまくないけど、味わいはあります。
さすが和田誠さんの血を受け継いでいます。
それに火も包丁も使わない料理ですから、たまごかけごはんやバターごはん、ナッツごはんといったように、料理そのものも素朴なものですから、二人の絵によく合っています。
和田誠さんは出てこないと思っていたら、最後の裏表紙の見返りに、「デザイン 和田誠」ってあって、なんだ、この絵本は和田誠さん一家総出で作った、楽しい本なんだとうれしくなりました。