なんでも増やしてしまう魔法のつぼ。
この発想からいろいろな想像がわいてきてとても楽しいお話です。
きこりのごんさんが助けたキツネにもらった魔法のつぼ。
入れたものがたくさんになって出てくるというつぼです。
ごんさんがおにぎりを入れると、食べきれないほどおにぎりは増えました。
そのおにぎりを食べるために、こどものやんすけがつぼに飛びこんで自分をふや
しました。
出てくるのはみんなやんすけ。
同じ人間がいっぱいいるのでちょっと不気味ですが、このお話は明るいのです。
お母さんがつぼを壊してしまいます。
でも、やんすけとやんすけと…は前向きです。
読んでいて気持ちが良いお話でした。
このお話は日本の昔話からきているそうです。
中国の昔話にも同じようなお話があって、つぼからお父さんが100人も出てきます。
お父さんが100人いたらかなり怖い。
『ひゃくにんのおとうさん』と読み比べてみると、楽しさも倍増すると思います。