「いそっぷのおはなし」 みんなの声

皆さん高評価なので、こんな事を書くのは気がひけるのですが・・・。
小学校中学年以上のお子さん、もしくは大人向けの絵本だと思います。
教訓の無いシンプルな文章も、挿絵も本当に素晴らしいです。
ただ、ご注意下さい。この本、相当怖いです。
殊に「ひつじかいとおおかみ」
そう来たか！と思いました。
確かに、現実問題として、羊だけ食べられてエーン、という結末であるはずは無いですよね。
でも、このたった２ページのお話で、かなりショックを受けてしまいました。
息子は幼すぎたのか、今ひとつ反応が薄かったのですが、私は怖がりなので、もしも小学校２年生頃この絵本に出会ったとしたら、怖くて数日は眠れないと思います。
評価は、小学校低学年の怖がりのお子様に限定してという事で、低く付けさせて頂きました。絵本としては本当にすぐれた絵本です。

気になっていたのですが、実際読んでみると、想像以上に良かったです。
イソップのお話が短編（短編というよりもっと短いかな）で書かれています。それがもう、「ここまで要点だけでお話を伝えることができるのか！」という未知の世界のものです。
前フリもオチもありません。下手な装飾は一切なしなのに、胸にズバっと入ってくる。
そして降矢さんの絵もすばらしいです。味があるし表情も最高！
読んでない方、ぜひ読んでみてください！

大人としては「何が言いたいのかわかんない……」というのが率直ですが、子供は物語として楽しめる気がします。
一冊に、素直な話から外道な話までいろいろ入ってます。いい意味で子供がいろいろと学び、感じ取れる一冊だと思います。

イソップ物語は、ヘロドトスの『歴史』に、紀元前6世紀に奴隷のアイソーポス（英語読みがイソップ）が作ったとされています。
今から2500年以上も前の作品と知ると、驚かざるを得ません。

木坂涼さんの再話で、絵は、降矢ななさん。
降矢ななさんと言えば、「ともだちや」シリーズや、「きょだいなきょだいな」あたりで知られています。
今回の作品に登場するきつねは、やはり馴染のものでした。

9つの作品が収録されていますが、どれも馴染み深いもの。
しかも、絵が日本人離れしたスケールで描かれているので、必ずや惹き込まれることでしょう。
それぞれが、4ページで完結しているので、イソップ物語の入門編といった作品として捉え、気にいった作品については、本格的な作品を読んでみるといった読み進めが良いと思います。

教訓の含まれたお話でありながら、嫌みがなく、一話が短くて分かりやすいのがイソップ童話の魅力。その魅力を十二分に出してくれる絵です。登場する動物などの表情がとても良い。子供でも楽しくイソップの世界に引き込まれます。他にもイソップの絵本はありますが、子供に読んであげるのにはこの絵本は最適だと思いました。

全て4ページで完結しています。だから、言葉でなく絵で表しているのも多いですね。結構な数の話を入れているので、少しずつ読むと良いでしょう。うちは一気に読ませてしまったんですが、3歳にはちょっと盛りだくさんすぎました。でも年齢的には１話ずつなら２歳でもいいと思います。

昔から慣れ親しんだ９つのお話が、収納されています

こんなに簡潔だったかなと思うほど、簡潔で、降矢さんのイラストがその分物語っているという感触が楽しく仕上がっています

ひつじかいとおおかみのお話では、おおかみのアップの表情に迫力と恐ろしさを感じます

また全体が一つのお話のように、肉を落としたワンちゃんが、北風と太陽のあたりを、とぼとぼと歩いていたりと、何回も読んで楽しめる良さがあります

登場してくるきつねさんは、やっぱり友だちがほしいキツネさんなのかなぁ〜

いつものコスプレっぽい衣装が、イソップを身近に感じさせる、要因になっているかもしれません

読みやすくてお話会にもお勧めです

　息子と一緒に読みました。息子もこの絵本に収められているお話のほとんどは知っていましたが，簡潔な文章と迫力のある絵に，驚いたようでした。

　読んでいる私も，初めは，あまりにもお話が短すぎるのではないかと思っていましたが，降矢さんの大胆な絵が，想像力をかき立て，強い余韻を残すのに驚くばかりでした。

　お話は，簡潔で読みやすいので，イソップのお話が初めての小さな子供さんでも楽しめますが，すでにお話を知っている子供さんでもこの新しい絵本の力強さに魅了されると思います。

なんといっても、降谷ななさんの絵が魅力的です！
交互に現れる、白黒と色彩豊かな絵の中で、大きく描かれたイソップの動物たちが息づいています。
「ともだちや」でおなじみのキツネも嬉しいところです。
シンプルな木坂さんの語り口も新鮮で、新しいイソップ物語にワクワクしました。
ただ、元々のイソップ物語には教訓部分がないということですから、
実は原点回帰なのかしら。

子どもの頃、私の家にもイソップ物語の本がありました。
「悪いことをするとひどいめに遭いますよ」といったいかにも教訓的な文章とアニメっぽい絵で、好きでも嫌いでもなく読んでいましたが、
それでも読んでおいてよかったなと思います。
洋画を見るとき、聖書の話が分かるとより背景を理解できることがあるのと同じように、
イソップやアンデルセンなどの定番の物語は、
様々なエンターテイメントの土台になることが多いからです。

日本の昔話は意識して読み聞かせてきたけれど、
意外と抜けてしまっていたイソップ物語。
手に取るいいきっかけをもらいました。

怖がりの息子は、3本のおのでは固まってしまったりとすごく好き！ではなかったけれど、
ページをめくるごとに物語の世界に引き込まれていました。
こんな贅沢な絵本でイソップに出会える息子や今の子どもたちが羨ましいです。
大人の方にも、ぜひ。イソップの見方が変わるかもしれません。

どれも知っている、聞いたことがあるお話です。
でも、子供向けだったり、難しかったりするのですが
これは絵が怖い。ちょっと不思議です。
だからなんだか本気で読んでしまいます。
シンプルにまとめてあって、読みやすいです。
でも残酷な所はそのまま残してあって
どれも、子供が読むからって妥協していないのがいいですね。