きれいな青い空と、草の色と、白い2匹のウサギ。
すがすがしい表紙です。
ぼくにげちゃうよ、は こウサギの台詞。
ある日どこかに行ってみたくなりました、そうな。
おかあさんウサギは
「おまえが逃げたらおかあさんはおいかけますよ。
だってとってもかわいいわたしのぼうやだもの」と言うのです。
この台詞が私は好きです。
「かわいいぼうや」とても素敵な響き。
私も日常「大好きな子供達」とか「ママの宝物ちゃん」とかいうのですが
コレは、言っている自分が癒されると言うか・・・言葉の不思議な力、言霊でしょうか。
「おかあさんが追いかけてくるなら、僕は小川の魚になって泳いでいっちゃうよ」
「僕はサーカスに入って空中ブランコでにげだすよ」
など、突拍子もないというか、思いつかないような物になって逃げると言うのです。
ですがおかあさんはさらに上手です。
「ふうん、だったらうちにいておかあさんの子供でいるのと同じだね」
と最後は納得するのです。
母の愛の深さを知る一冊です。