「わにさんどきっ はいしゃさんどきっ」 みんなの声

この絵本で子供が歯を磨くようになったとか・・そういうことはどうでもいいくらい絵本としてすばらしいと感動しました。
はいしゃさんとわにさんのせりふが全部同じなのに、きちんとストーリーとして成り立っています。
子供も、純粋にストーリーを楽しんで、せりふが短いのですぐに覚えられてそれもまた楽しいようです。
個人的には、わにさんがくるまえにはいしゃさんがあそんでいる様子が好きです。きかいいじりの好きな男性が楽しんでいる様子が妙に笑えました。
お子さんが歯磨き嫌いなら絶対買うべき本でしょう。
そのほかに五味太郎さんの「がいこつさん」もおすすめです。

わにさんは歯が痛いので、怖いけれども、しかたなく歯医者さんのもとへ。でも、治療するはいしゃさんも、実はわにさんが怖かったりして。お互いに同じセリフを言い合うので、読むときには、口調を変えたりなど、工夫して読んでいます。歯磨きの大切さを教えるのに役立つ本だと思います。

私が前から好きだった本です。娘も楽しんでみてくれました。
とっても共感の持てるお話。わにさんの気持ちも歯医者さんの気持ちもよーくわかる・・・。
逃げ出したいけどがんばった２人に拍手しつつ、娘にもついでに歯磨きがんばろうのエール。
歯磨き嫌いのお子さんにも、子供を追いかけつつ涙するお母さんにもおすすめですよ。手をかまれて痛いときも（かまれませんか？）笑えるかも！？やっぱり笑えないか。

虫歯になったワニさんが、こわごわ歯医者に行きました。でも歯医者さんもワニさんがこわい・・・物語の最初から最後まで、場面場面でお互い同じセリフor心の声を言い続けているのが可笑しい絵本です。
生後数ヶ月から読み聞かせしていますが、五味太郎さんの絵は０才の子供にも魅力的らしく、じ〜っと見ていました。文字も少なくテンポ良く進んでいくので、かなり小さい子でも飽きないと思います。早い時期から読み聞かせできます。

言葉はとても少ないのです。
なのに、なぜ対象年齢が５−６歳からとなっているのでしょう。
読んでみて、そのわけが分かりました。
同じセリフなんですが、立場が違う。
交互に、それぞれの視点に立たなければならない。
なるほど、これは高等技術が必要です。
小さい子には無理ですね。

息子が３才の時に読み聞かせた時は、
どうもあやしかったです。
どうやら、インパクトのある、
わにやお医者さんの表情がおかしくて、笑っていたようです。
さあ、あれから時間もたったことですし、
もう一度読んで聞かせてみましょうか。
いったい、どんな反応をするのか、楽しみです。

虫歯になったわにさん
ゆっくりあそんでいたいけどしぶしぶはいしゃさんに向かいます。
はいしゃさんの方もゆっくり遊んでいたいけど患者さんのわにさんがきちゃった。
はいしゃさんが怖いわにさん。わにさんが怖いはいしゃさん。
ふたりとも向かい合って｢ドキっ！｣

大好きな五味太郎さんの絵本だけど何回読んでも
｢よく出来てるなぁ｣と唸ってしまいます
なんと最後まで二人のセリフは全く同じ。
キチンと内容に合っていてクスクスと笑いながら楽しめます。
この本はよく行く歯医者さんの待合室に置いてあって
行くたびに３回くらい娘に読まされます。
この奇妙な二人のセリフが判っているのかなーと思いつつ
解説を織り交ぜ読み聞かせています

この本はすごいっ！立場が全く違う登場人物二人のセリフが、まるっきり同じ。でもちゃんとお互いの心理状態がよ〜くわかるのです。
さすが五味太郎さん！他の作家は絶対こんなことやらないでしょう。
少し前にテレビ絵本でやっていたのですが、その時も我が家の子ども達はテレビに釘付けで、ゲラゲラ笑いながら見てました。
最後までくると画面が巻き戻って、（確か）３回繰り返すという手法をとっていましたが、これがまた面白かったです。「もう二度とごめん！」と言ってたのに、結局わにさん、また虫歯になって来てしまったのね。おそらく永久にこの繰り返しは続くのでしょう。
絵も勿論楽しいのですが、言葉ってすごくおもしろいな、と再認識してしまう本なのです。

何のことはない、歯医者さんと患者さんのやり取り。
両方同じせりふなのに、そのニュアンスは違うんです。
これはやはり絵本の見せ所です。
お互いの微妙な心理が、明快な絵の中短いせりふと溶け合っています。
それも、身近な歯科医院での光景だから。
歯磨き指導にはもってこいですね。
ワニさん、歯磨き大事ですよね！

　読み聞かせライブで、夫婦二人でかけあいで読んでいます。同じ言葉をわにさんとはいしゃさんそれぞれの立場で読み分けるのが結構難しく奥深い絵本です。聞いている子どもたちは首を右左にふって私たちの顔をのぞいて聞いています。ぜひ、お家でもお父さんとお母さん二人で読んでほしいなあ。

短い言葉の繰り返しの会話の中に、わにさんとはいしゃさんのどきどきとした心を感じ、どきどきしながら読める内容です。子どもだって大人だって歯医者さんと聞いただけでどきどきしますよね。それが、見事に表現されています。そして、同じ言葉でありながら、それぞれの立場での違う感情の表現となっているのです。そして、子どもにだってその微妙などきどき感の違いが分かる絵本なんですよ。