「ともだちや」シリーズで一番好きなお話かも。
仲良しのキツネとオオカミ。
ある日突然オオカミがそっけなく、「今日はこれまで」「明日は遊べない」なんて言い出します。今まで、そんなことはなかったのに・・・
がっくりと肩を落としたキツネの後ろ姿と、それをかげで見守るオオカミの姿がとってもかわいくて好きなシーンです。
自分のほかにいい友達ができたから遊べなくなったのか・・・心配してしまうキツネですが、オオカミはクマの看病に行っていただけでした。オオカミにとってはそんなこと、正直に言えるはずもなくて内緒にしていたのでした。
オオカミの「優しさ」を素直に出せない照れ屋なところ、そしてそれを理解するキツネがちゃんとオオカミのことを分かってあげているところがいいです。
自分のほかにもいい友達ができたの!なんていうところはちょっと嫉妬もありますが、理由が分かるとそれをちゃんと分かってあげる広い心も仲の良い友達だからこそ。
2人はいっそう仲良くなれた気がします。