街でもらった黄色い風船。手を離すと飛んでいってしまう特別な風船。でも、お母さんの知恵で浮くけど飛ばない不思議な風船になって、ロンパーちゃんの素敵なおともだちになりました。
その黄色いおともだちとままごとしている時に、いたずらな風が吹いて、木の枝にひっかかってしまいます。
一緒にごはんを食べて、一緒に寝ようと思っていたのに・・・泣きじゃくるロンパーちゃんを優しくなだめるお母さんもまた素敵。そこには「よるくま」と同じ、子を思う母親の愛情と優しい空気が流れています。
夜、ロンパーちゃんが窓の外を眺めると、その黄色い風船はまるで・・・
全体的にモノクロな画面に、風船の鮮やかな黄色が印象的です。お話は、ロンパーちゃんの子どもの目線と、お母さんの大人の目線、それぞれの心情がとてもよく表れていて、読んでいて自然と優しい気持ちになれる絵本です。特に寝る前の読み聞かせにピッタリの1冊。