実はうちの娘がロンパーちゃんと同じような行動をとっていたのです。お店でもらってきた風船に話しかけたり、ままごとをしていたり、ボールみたいにポンポンしたり・・・。大事に(時折粗雑に)扱って、友達のように接していたので、この絵本に出会ったとき、うれしくなって即買いました。娘にとってはまさにタイムリーな絵本だったようで、何度も「読んで」とせがんできます。きっと、ロンパーちゃんの気持ちがよくわかるのでしょう。この絵本の魅力は色彩にもあると思います。白を基調とした背景に、風船の黄色が鮮やかに浮かび上がっているのが、とてもきれいです。子ども心をつかみ、すてきな絵を描く酒井駒子さんはさすがだなあ・・・と改めて感じました。