どんなにきみがすきだかあててごらん(評論社)
日本語版刊行30周年♪想いのつよさをくらべっこ♥
かむもかまぬも神だのみ めちゃヘンな早口ことば(小学館集英社プロダクション)
これ、言える? 言えたらヒーロー! みんなで遊べる! 一瞬で噛んじゃうヘンテコ早口ことば!
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11件見つかりました
なんともスゴイ本である。 絵からにおいが漂ってくる。 何という色調だろうか。 私は肥溜め、汚穢をさほど知らずに育った世代。 子どもたちには少し悪臭が強すぎるように思いました。 今でも畑地帯に行けば、鶏糞、牛糞、馬糞が立派に農家の役に立っていますし、家庭菜園をたしなむ家庭ではホームセンターで糞を買ってくるのです。 そういう話を導入に考えると、これは立派に社会のお勉強。 昔は人の汚穢が農家を支えていたのです。 そして、糞尿の入手を必要とする人たちと、糞尿を処理して欲しい人たちがいたのです。 これは立派に社会構造であり、経済をなしていたのです。 商売っ気を出して、売り物にしようとしたところから、とんでもないことになってしまいました。 とっても良いお話ですが、町中では現在でもお金を払って、汚水処理をしてもらっているわけですから、とても意味のあるお話なしです。
投稿日:2010/07/16
江戸時代、信州の善光寺で実際に起こった汲み取り騒動を基にして 創作されたおはなしです。 汲み取りって、子どもたちにはイメージがしにくいかもしれませんが、 要はうんちやおしっこの処理方法。 この「下肥(しもごえ)」は肥料として農作物に使っていたのですね。 ところが、旅館が下肥に値段をつけたことから、騒動になります。 題名どおり、くさいくさい臭いまで体感できそうです。 でも、こういうリサイクルが実際行われていたことを知ることも大切ですね。 切り絵の技法が使われているのでしょうか、当時の雰囲気が良く伝わってきて 迫力があります。 少し時代背景などを知っている方がリアリティがありますから、 小学校以上くらいがいいと思います。 昔の暮らし、リサイクル、歴史などの学習の参考にもなりそうです。
投稿日:2010/02/14
全ページ試し読みで読みました。 私の子供の頃には、おしっこやうんちが溜まると畑にまいて、 肥料にしていました。でも、まいた時には、臭くてたまりませんでし た(笑) 下肥を旅館から集める村人に、旅館の主人がお金をとるという お話でしたが、 「くみとりは いままでどおりで おねがいいたします」 で、よかったなあと思いました。そして、今までどおり、大根をお礼 にいただけるんだし、流れ出る心配もなくなったんだから、本当に 良かったと思いました。下肥は、作物を育てる大事な栄養素に なることはわかっていても、今でも匂いは強烈だったから、町中 に漂う匂いは、相当きつかっただろうなあと思いました(笑)
投稿日:2019/09/01
全ペー試し読みで読みました。 思いきった題名と表紙の顔の表情を見て、興味をもったのですが、 ページを開けてゆくと、まず切り絵がすばらしいなと思って、画面を大きくしてすみずみまで眺めてしまいました。 お話は、文政の時代の史実をアレンジしたものとか。 欲に走る人たちと、毅然とした態度でがんばる農民たちの物語で、興味深く読めました。
投稿日:2016/08/22
幼児に読み聞かせるには親がちょこちょこ補足してやる必要ありだと思いましたが、楽しめました。 人糞が肥料にって、えーと思うかもだけど、昔は普通のことだし、今だって動物園なんかで園芸用?に象の糞配布とかあるし。 なかなかこんなお話はないので一風変わってて面白いです。
投稿日:2016/02/01
持ちつ持たれつを忘れちゃぁ〜いけません。 甚左衛門の欲深さには、呆れます。 己が策に溺れ、結局痛い目に遭いましたね。 文政9年ごろに起こった 「善光寺下肥出入」といわれる事件を元にした、歴史的事実に基づく物語だそうですが、実在したとはビックリです。 縄や棒も役立たず、農民の結束力と糞尿の威力に笑いました。 においの広がりが、差し色で見事に描かれていました。 桜の咲く頃の見開きも見事です。 こちらは、かぐわしい香りが伝わってきます。 今の世も、協力し合い助け合い共存する努力をしていきたいものです。
投稿日:2015/08/06
こどもは「うんちとおしっこ」をすぐ、話題にする。 ところがいじめのきっかけだったり、恥の最初だったり、 とかく「良くない側」に押しやるのは、残念だ。 臭い戦いは、正義の戦いだった。 臭うえほんは、おいしい野菜を考えるきっかけになる。 一見豪華な切り絵デザインも うんち・おしっこの見えない重責を果たせはしない。 勧善懲悪のスカッとさせるおはなしも うんち・おしっこの真面目な働きにかなわない。 くさくてえらいこのえほんに、感謝。
投稿日:2015/08/05
この物語は創作ですが、実際に江戸時代の後半に起こったことを基にして書かれたものだそうです。 最近、今年の読書コンクール課題図書にもなっている『ブロード街の12日間』を読んで、19世紀当時のヨーロッパのトイレ事情なども調べたのですが、 こういう日本のトイレ事情を見ると、いかに日本のトイレが衛生的で、リサイクルされていたかがよくわかります。 文中には「ウンチ」「ショウベン」「シモゴエ(下肥)」や「くさい・くさい」という言葉がたくさん出てきますが、 絵本自体は版画絵で、その物が直接描かれているシーンはなく、登場する人たちの様子でその臭さや大変さが伝わってくるので、 直視しない分、想像が広がります。 読みやすくとても見やすい作品です。 遠目も利きます。 高学年以上なら、読み聞かせに使うのもお薦めです。
投稿日:2015/07/19
屎尿を肥料にするためにただでもらって、でもきちんととれた食べ物で返しているお百姓。でも、屎尿がたまる旅館の偉い人がお金をとろうとします。怒った村のお百姓は買わない・貰わないことに。すると屎尿がたまってくさくて仕方ない、、、最後は偉い人があやまって、一件落着。 自分達だって便などを処理してもらって助かっているのに、しかもお礼だってもらっているのに、お金までとろうとするがめつい欲張りは結局損をするという教訓が含まれています。大人としてはなかなか面白かったです。 ただ、昔っぽい言葉で、少しなまって書いてあるので、うちの4歳にはやや難しかったと思います。小学生くらいからのほうが良いかもしれません。
投稿日:2012/10/12
個人的にはとても読む意義のある絵本だと思い好きです。 ただ幼稚園児にはまだまだ理解しがたいことがたくさんで、あまり心に残らなかったようです。 絵も話し言葉も昔っぽさがプンプン、内容もタイトルどおり本当に読んでいるだけでプンプン、ってかんじで文章だけでなく昔の暮らしに興味が出てきている小学生くらいだと読み応えがあると思います。 なんだか私の方が考えさせられてしまい、もう一度ゆっくり読み返したいなぁと思ったくらいです。 昔はなんとも理にかなった暮らしをしていたのだなぁと。
投稿日:2012/01/12
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