鏡を見ているうちに、突然自分の姿が変わってしまったら・・・。
現実にはありえないことだと分かっていても、どうすればいいんだろうと冒頭から怖くなってしまいました。
主人公のねずみティモシーの場合は、自分が暮らしていた町を飛び出して、野ねずみたちに出会います。
それは全て、彼の意志とは関係ない突然の出来事でしたが、彼はその場に馴染もうと色々な事に挑戦します。
そうしたのも、きっと野ねずみたちが見知らぬ彼を気づかってくれたからだと思いますが、
挑戦の結果はどうであれティモシーは偉いなと思いました。
どうしても出来ないことはあるので、それはそれで良いと思います。全ての事は、きっと挑戦する瞬間に意味があります。
人間の世界に置き換えると、就職や転職をして、周りに受け入れてもらおうと頑張っている人は多いと思います。
けれど自分の意志でそうしたにも関わらず、些細な理由で 挑戦する前にやめてしまう人も沢山いると思います。
自分の姿が大好きだったティモシーは、姿も名前も環境も突然変わってしまいましたが、
その状況に自棄になることなく“のねずみめんきょ”を取得しようとテストに挑戦しました。
テストの結果は散々でしたが、最後には自身の知恵を生かして野ねずみたちを救い、みんなのヒーローになります。
まずは置かれた状況にめげないことが大切ですが、他者を受け入れ、お互いの良さを尊重し合うこと。
これが出来れば、おおよその事は意外と簡単に乗り越えられるのではないかなと思いました。