「いまむかしえほん(3) 花さかじい」 みんなの声

３歳１１ヶ月の息子に図書館で借りました。
広松さんが文を書いているということで選びました。

昨今の昔話や童話は、子どものためを思って、
かなりストーリーを優しく書き直されてあったり、
絵もアニメっぽくなっていますが、
この絵本はまったくそれがなくて、
子どもに媚びを感じず、私としては良かったです。

絵がシンプルで好きでした。このシリーズ、これからも読んでいきたいです。

言わずも知れた「花咲じいさん」のお話。堀川理万子さんのイラストで楽しめるということで、こちらの絵本を選びました。
堀川さんのイラストは、優しくて、温かくて、おしゃれな色使いなところが好きです。こちらの昔話の雰囲気ともぴったりあった挿絵でした。
ラストで見せる、隣のおじいさんのみすぼらしい姿はちょっと笑えます。
表紙の見返し部分の柄など、細かなところまでおしゃれで気に入りました。

「花さかじい」のお話は知っているだけに、いろんな絵本があって、それぞれに個性があるのですが、この絵本はあまり飾り気のない幼児向けのような気がしました。
ただ、堀川さんの絵は、人によって好みが分かれるかも知れません。
おじいさんが持ち帰った灰が庭に散ったシーンでは、次にもう一枚シーンがあるような気がしました。
次のページがとのさまの行列に飛んでしまったので、灰で花が咲くことが伝わって来ませんでした。

ストーリーはみんなの知る花さかじいさんのそのまま、、。

でも、隣の欲張り爺さんにひどいことされたりしてもまだ親切にするのが不思議。それくらいでないと、こういうご褒美のようなことは起きないのかしら、、、？

私なら愛犬を殺した隣人とがにウス貸せと奪われそうになったら必死で意地悪して貸さない、、、というか家にも入れませんけど。