おばけリンゴ」 みんなの声

おばけリンゴ 作:ヤーノシュ
訳:矢川 澄子
出版社:福音館書店
税込価格:\1,320
発行日:1969年03月
ISBN:9784834001853
評価スコア 4.33
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みんなの声 総数 45
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45件見つかりました

  • イラストがすごい!

    一度も実をつけたことのないリンゴの木に,1つでいいから実がなってほしいと心から願うワルターの純粋さがいいですね。
    ついになったたった1つのリンゴの実ですが,すごいことに(笑)。
    ヤーノシュのイラストがとっても魅力的でした!!

    投稿日:2016/03/03

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  • ふたつのリンゴがなるかな

    2歳8ヶ月の息子に読んでやりました。

    息子は同じ作家の『それゆけフェルディナント号』という絵本がとても気に入っていたので、こちらもピンとくるかと思ったのですが、りんごが大きくなるまでの展開がゆっくりすぎたようで、途中で集中力が持たなくなってしまいました。

    大人が読んでも不思議な話ですね。でもこんな不思議さが好きです。教訓が含まれているものも良いですが、「あれ、で、どうなったの?」という終わり方もまた良いです。かえって絵本の世界がよく心に残るような気がします。

    投稿日:2011/01/03

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  • 人生の浮沈模様の縮図のようなお話

     ポーランド生まれの作家さんです。
     この作品は7カ国語で、発行され世界的に成功を収めた作品だそうです。

     貧しい男ワルターのささやかな願い、それは人並みにリンゴの木にリンゴの実が、たった一つでいいから成って欲しいというもの。
     心を込めて祈ったら、確かに一つ花が咲き実が成りました。
     嬉しさのあまり、日増しに大きくなるリンゴを採るタイミングを逸してしまい、果ては売り物にもならず・・・。
     まさしくおばけリンゴでした!

     市場に集まった人々に、不気味な大きさのリンゴを罵られ、「自分で食べろ」と言われ、答えるワルターの意外な一言に笑いました。

     さて、このリンゴは如何にと思ったら、見事生かされた使われ方をしましたが、ワルターの懐が暖かくなるわけでもなし、お姫さまの登場で結婚があるでもなし。
     ただただ王様に奪い取られる展開は、お国柄故かなと思いました。

     それにしても、見開き片側いっぱいの大きさのリンゴをだいの大人が数人で運ぶ姿が滑稽です。

     ワルターのほおが、ばら色になったり土色になったり、果ては心も灰色にという、人生の浮沈模様の縮図のようなお話が何かを示唆しているように思えるのは深読みでしょうか?

     ラストのワルターのお祈りに、笑ってしまう方が多いのではないでしょうか。

    投稿日:2010/11/03

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  • 何の象徴かな?

     長い間読み継がれてきた有名な絵本ですが、手にとって見たのは初めて。お話にも絵にも、独特な雰囲気があって、読み終わった後に、不思議な気持ちになる本です。
     このおばけリンゴは、何を象徴しているのかな?と考えながら読むのも楽しいかもしれません。
     続きを知りたくなるお話でもありますね。

    投稿日:2010/04/15

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  • え?りんごきらいなの?

    最初、全然りんごがならない木を前にして途方に暮れているワルターを見て
    「奇跡のリンゴ」の木村さんを思い浮かべてしまいましたが、読んでみると
    全く似ていなかった!(笑)

    りんごがひとつだけなるとか、それがとても大きくなってしまうとかって
    絵本らしくてとてもいいなあと思ったのですが(しろいはながひとつだけ
    ついたところのページなんてとっても美しかった)、ワルターがなあ・・
    私にはよく理解できなかったのです。
    りんごがきらいでりんごを育てたらいかんのではないのか?愛情を持って
    育てなきゃいかんのではないのか?
    うーん。こんな風に思ってしまう私が青すぎるのでしょうか。世の中じゃ
    あ「こんなの嫌いだけどよー」なんて思いながら働いている人っていっぱ
    いいるのでしょうか。
    ワルターよくばりだしなあ。愛情ないからよくばりになれるのだと思うけ
    れど。

    投稿日:2010/04/02

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  • 不思議なお話

    なんだか不思議なお話です。
    一個のりんごもならない木をもつワルターさんの願いは、たった一つでいいから自分の木にりんごが実ること。
    そして、一生懸命願った甲斐があり、りんごが一つなりました。
    そのりんごを大切に大切に育てるワルターさんはほんとにほほえましく、根っからのいい人。
    でも、りんごが育つにつれて、大きくなりすぎたそのりんごをもてあますようになり...ちょっと邪魔者扱い?
    最終的には、そのりんごのおかげでおばけ竜を倒すことが出来、国中の人を救うことになったのだけれど...
    ハッピーハッピーという終わり方でもないような...
    ワルターさんの人となりがよくわからない。不思議な読後感。

    投稿日:2010/03/03

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  • 平凡な幸せを望む姿

    • きゃべつさん
    • 30代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 男の子8歳、男の子5歳

    この本、小さいときに読んだことがあります。
    大きなリンゴのなってる場面を見て懐かしかったです。その場面を見たら
    不思議な読後感まで思い出されてきました。

    ある男の家にはリンゴの木が一つ。でも木には実がならない。
    他の家のリンゴの花を見つつ、一つでいいからリンゴを実らせてくださいとお願いします。とてつもない大きな実がなります。

    この大きな実って、人間の欲望の象徴なのでしょうか?
    よくはあり過ぎないほうがいいって言うことなのかな、、と大人になって読んでみて感じました。
    大きなリンゴの騒動が一段落したら
    平凡な幸せを願う主人公の姿に、なんだか人と言うものの習性を感じました。

    大人になって読んだほうがほーと思うお話かもしれません

    投稿日:2009/12/27

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  • せっかくの「おばけリンゴ」が…。

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子14歳、女の子9歳

    検索していて、個性的なイラストと、面白そうな題名に惹かれて、図書館で見つけてきました。
    作者紹介のページを見ると、この絵本は7ヶ国語で発行されている「成功」した絵本らしいです。

    が、個人的な感想でいえば、すっごく期待して読んだだけに
    がっかりしてしまいました。
    イラストはすごく好みなんですが、お話の内容がなんというか、せっかく出来た「おばけリンゴ」が、そういう扱いをされるんだ。と、がっかりしてしまいました。
    一応、お薦めは4歳くらいからだそうですので、気になる方は「おばけリンゴ」がいったいどうなるのか、お子さんと読んでみてください。

    投稿日:2009/09/29

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  • 先がよめない

    • こりえ♪さん
    • 30代
    • ママ
    • 神奈川県
    • 女の子2歳

    全く先のよめない展開が、面白い絵本です。
    結局ワルターには何が残ったのでしょうか。
    願いがかなったけど、それが重荷になり、かといって捨てることもできない。
    やっと手を離れたと安心したのに、また同じようなことを願う。
    ちょっとだけ慎重に。笑

    何だかやることが妙な気もするのですが、人間ってそんなものかもと思ってしまいます。
    こうやって失敗を繰り返しながらも何かを学び、幸せをつかもうとする。
    ワルターにもいつか幸せがやってくるんでしょうね。
    そうあって欲しいと思います。

    投稿日:2009/07/04

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  • そこはかとない哀愁

    不思議なお話です。昔話的なはじまり。りんごがなってほしいと願ったら、それが大きなリンゴでした。

    りんごの木があれば、りんごがなってほしいと思うのは、普通の願い。その願いが意外な形になって叶えられる、大きなりんごでなくて、もっとごく普通のりんごであってほしかったという点におかしみを感じます。

    絵の感じからなのか、たかどのほうこの「ケチルさんのぼうけん」を思い出しました。

    笑いの中にあるそこはかとない哀愁を感じました。

    笑いと哀愁は紙一重なのかなと、読んでいておもいました。チャップリンを見ているとおかしみの中に哀愁を感じるのですが、それに通じるものがあるのかもしれません。

    投稿日:2008/03/29

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