貧乏なワルターさんの家の庭には1本のリンゴの木がありました。ところが、このリンゴの木には、今まで実がなったことがなかったのです。そこで、ワルターさんは、『ひとつでいいですから、リンゴの実がなりますように。』とお祈りをしました。するとたったひとつ花が咲き、それはそれは大きなリンゴの実になりましたが、大き過ぎて誰も相手にしてくれません。ところが、これが大変役に立つことになるのです。
ワルターさんの願い、欲がなくて、本当にこれでいいのと思っていたら、とんでもない方向にいってしまい、驚きました。ところが、これがきちんと大役を果たし、みんなを救うことができたのですから、大したものです。意外なお話の展開に、ホッと胸をなでおろしました。そして、その後、ワルターさんは、また新しいお願いをするのですが、今度は、どんなことが待っているのでしょうか。
絵がとてもはっきりしていて、1枚の絵として、それぞれ楽しむことができます。