かえるです。
かえるなんです。
デフォルメされたような、可愛らしいかえるではなく、
思いっきりかえるなんです。
かえるくんの等身は、まさにカエルのそれだし、
がまくんの背中にはイボがいっぱいだし。
おまけに、おっさんくさい(ごめんなさい!)ズボンとジャケットを着ているし。
でも、このかえるたち、この本を読み終わるころには、
たまらなくいとおしく思えるのです。
おかしくて笑った後、なるほど、と思わせて、じーんと胸が熱くなるのです。
ああ、いい本だなあ。
でも、4才の息子には、まだこの本の奥深いところまでは分からないようす。
ふふん、生まれて4年かそこらの君に、この本のよさが分かってたまるものですか。
でも、母はそれでも、繰り返しこの本を読むのです。
いつか、この本のよさが分かるときがくるといいね。
その時、君はどんな少年(青年なのかも)になっているのやら。
そう思いながら。