がまくんとかえるくんの日常を描いたお話が5つ入っています。そして、それぞれのお話の中にさりげなく、二人の友情が織り込まれています。
私は、この中の一編『おてがみ』が特に好き。
お手紙をもらったことがないと嘆くがまくんに、手紙を書いたかえるくん。かえるくんの優しさと、その優しさを素直に受けとめるがまくん。
結局かえるくんが期待したようにお手紙はドラマチックには届かなかったけれど、お手紙を待つ間、二人は何とも幸せな時間を過ごすのです。だって、楽しいことがやってくるのを、一緒に分かち合える人と待つのですもの!それは、とっても贅沢で幸せな時間ですよね。
『おてがみ』は、小学校2年生の教科書に載っていて、長男のクラスでは明日この劇をやるのです。2年生の彼らがどこまで理解しているのかわかりませんが、なんとな〜く幸せな気分を味わってくれるといいな、と思っています。