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あおいくも」 みんなの声

あおいくも 作・絵:トミー・ウンゲラー
訳:今江 祥智
出版社:ブロンズ新社 ブロンズ新社の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2010年06月
ISBN:9784893095008
評価スコア 4.17
評価ランキング 25,374
みんなの声 総数 17
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  • あおいくもの 決心は?

    トミー・ウンゲラーの作品
    あおいくもははじめは 周りの出来事は気にせず 自分の幸せを考えて生きていましたが・・・・ だんだん大きくなっていき  世界中のことが知りたいと思いだしたのです

    そして あおいくもの存在感も大きくなりファンクラブまでできるとは? あおいくものグッズまで?(ちょっと お話しが 飛躍しすぎかな?)

    そして ある日 地上では人間たちが 殺しあいの争いをしていたのです
    (お話しがどうも飛躍していて わかりにくいのです・・・)
    あおいくもは 「決心」したのです
    そして あめをふらせ どんどん・・・・  とうとう 自分が亡くなってしまうのです
    もちろん あおいくもは 人間の争いがいやで 雨を降らせたのでしょうが・・・
    自分をぎせいにしてまで    ラストはあおいくものあめのおかげで
    何もかもが まっさおになり みんなおなじいろになると争いがなくなり 仲良くくらすようになる 
    ハッピーエンドなのですが・・・・
    みんな同じ色だから 争いが無くなるという 発想が気になりました

    たとえちがった色     人種がちがっても・・・

    あおいまちになったのですが・・・
    どうも この考え方には 納得がいきませんでした

    私たちは いろんなカラーをもっていて 生きています 
    もちろん争い(殺しあい)は 避けたいと思いますが・・・
    同じ色に染められたら 争いがなくなる この考え方には 違和感を感じました

    投稿日:2013/07/17

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  • 解釈が難しい……

    • はしのさん
    • 40代
    • パパ
    • 神奈川県
    • 男の子15歳、女の子13歳

    どう解釈すれば良いのか、とても迷いました。

    ほかのくもが何をしても気にしなかった小さなあおいくもが、大きくなるにつれ、世界中のことが知りたいと思うようになります。
    ある日、色の違う人間たちが互いに殺しあっているところに出くわします。あおいくもは「決心」して、自分がなくなってしまうまで雨をふらせます。雨にぬれた人々はみんなあおくなり、なごやかにくらすようになりました。

    一読すると、めでたしめでたしのお話なのですが、どうしても気になることが2つあります。

    一つは、みんなが青い人間になったから戦争をやめたかのように読めることです。
    あおいくものなかを通り抜けて青くなってしまった飛行機を掃除している場面からも推察されるように、あおいくもがつけた色は洗い落とせるようです。そうなると、戦争をしていた人たちも、いずれはもとの白や黒や赤や黄の人間に戻ることになります。ですから、人間が戦うことをやめたのは、肌の色が違うことで争うのはアホらしいと気づいたからでしょう。それをきづかせてくれたのが、あおいくもなのです。

    もう一つ気になるのは、なぜあおいくもは自分がなくなってしまうまで雨をふらせたのかということです。肌の色の違いで争っているくだらない人間のために、なぜ自らを消してしまう「決心」をしたのでしょうか。
    「すきなように すきにいきていて、ほかのものが なにをしているのかなんて、ちっとも きにしなかった」あおいくもだからこそ、人間の自由や命を奪う「このひどいやりくちに おどろきあきれて」しまい、そのまま戦わせておくことが許せなかったのではないでしょうか。誰かのためではなく、自分の心が何もしないでいることを許さなかったのだと思います。

    フランスで生まれ、二次大戦中はドイツ占領下で暮らしていたトミー・ウンゲラーのことです。自由の大切さや戦争の悲惨さ、虚しさを知らないはずがありません。
    さっと目を通してしまうだけだと、肌の色が同じになったから戦争がおわり、雲は人間のために自分を犠牲にしたと読んでしまいそうです。そうなると、この絵本の評価は「あまりおすすめしない」になります。でもこのお話は、そういうことを表しているのではないと思います。

    子どもに安易に読んではいけないと思いつつも、実は子どもたちの方がこの絵本の本質を読み取ってくれそうな気もします。どう扱ったら良いのか迷ってしまう一冊です。

    投稿日:2010/08/18

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  • こういう話が好きな大人はいると思うけど…

    かみさまの話、だと思った。

    気ままで、いたずら好きで、マイペースなあおいくも。
    最期にはにんげんの争いを止めるために命を落とし、伝説となる。


    …こんな結末しかないのかなぁ。
    自己犠牲が賛美されているようで、悲しい気分になる。

    また、みんな同じ色に染まって幸せに…って表現に疑問を感じる。
    いろいろな色がいる上で、お互いに尊重し理解し合ってこそ
    幸せになれるんじゃないだろうか。
    人知を超えた者の力で同じ色にしてしまうのは、なんだか怖い。

    『すてきなさんにんぐみ』のトミー・ウンゲラーの2000年の作品。
    完全に大人向け。
    大人相手なら読み聞かせでもウケるかも。

    投稿日:2010/07/19

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  • 意表をつかれた

    ウンゲラーの絵本、いろいろ意表をつかれます。表紙からして、おもしろい話かな、と思ったら・・・。メッセージ性の強い絵本です。最後のおさまりかたにもびっくりしました。読むひとによって、うけとりかたは様々でも、平和を願う気持ちは同じ。いろいろ考えるきっかけになる絵本かと思います。

    投稿日:2021/02/22

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  • 優しく深いテーマ

    • キールさん
    • 30代
    • ママ
    • 福井県
    • 男の子4歳、女の子2歳

    空に浮かぶあおいくもは自由気ままに生きていますが、ある日世界を知りたくて旅立ち、そこである光景を目にして大きな決心をする、というお話です。

    大人視点から見ると世界と平和について描かれているのですが、子ども目線からはかわいい雲のお話です。

    あおいくもの存在がとっても不思議で、ユニークな場面がたくさん出てきます。
    あおいくもの表情もやわらかく、子どもは純粋に楽しんでくれます。

    大きくなってからも読み返したいと思う作品です。

    投稿日:2018/09/03

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  • あおの心

    周りのことなど気にしない。
    自分らしくマイペース。しあわせなあおいくも。
    これは、平和な地で暮らす人々の無関心な姿なのかもしれないと思いました。

    ふと、世界中のことが知りたいと思ったあおいくも。
    見下ろした人間界は、争い、殺し合う世界。
    あおいくもは、じぶんが消えてしまうまで雨を降らせ、人間たちの争いを鎮めます。

    綺麗なあおいくも。
    気持ちを落ち着かせる色、あお。
    同じにするのは、肌の色ではなく、心のあお。

    あおの心をもつ人がふえるといい…
    そんな願いが込められているような気がしました。

    投稿日:2015/04/01

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  • ふしぎな青い雲

    このお話は青い雲が主人公のお話でした。青い雲は普通の白い雲たちとは違って、雨を降らせたり雷を鳴らしたりしなくて空を気持ちよさそうにただよっています。そんな青い雲ですが、人間の町が火事になった時初めて雨を降らせて消えてしまいました。その町は青い雲をたたえて全部が青色の町になりました。みんなに愛されて、亡くなってからもみんなの心に残っているってとっても素敵なストーリーでした。

    投稿日:2014/11/03

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  • 難しい

    子供に読み聞かせはしましたが、このお話の意味までは理解できなかったでしょう。
    いえ、大人である私も、本当の意味までわかっていないです。
    「あおいくも」の「決心」によって、世界が平和になった。
    そんなシンプルなストーリーであるはずなのに、それだけではない何かがあるような気がしてなりません。

    投稿日:2014/05/23

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  • 平和バンザイ

    青い蜘蛛、かと思ったら青い雲でした(笑)

    自由にふらふら旅をする青い雲。でもあるとき、違った肌の色の人間どうしが、白、黒、赤、黄の肌色ばらばらに戦う姿を見つけます。自分の命を捨ててみんなに青い雨を降らし、みんなを青い色の人間、青い色の街に統一し、みんなが仲良く過ごせるようになったというお話。

    本当は、違った色の人間が仲良くできたら最高なので、みんなが同じ肌の色になったら戦争がなくなったという話にすると、ちょっと面白みは減点されます。でも、単純に色だけの話ではないと思うんです。きっと、「平和」とか「知性」というものを青い色であらわしたんじゃないのかと思います。これらはよく青で表されますからね。みんなが理論で考えて平和な心を持てば戦争なんてしなくて済むということを言っているような気がします。

    なかなか良い本だと思います。

    投稿日:2011/04/09

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  • 11歳の息子が絶賛

     図書館の新刊コーナーにあり、トミー・ウンゲラーさん作だったので
    借りてみました。
     
     息子たちと読んでみると、ひとりでさらっと読んだときには
    気付かなかったことがたくさんありました。息子たちはいろいろ気づくのです。
     絵の中にナンセンスがあったり、内容にもユーモアがちりばめられていたり。

     いつもは、あまり絵本を高評価したことのない11歳の息子が
    「これおもしろい!すごい!いい!」と絶賛していました。
     今の息子のツボはこういうところにあったのか!と
    新しい発見をさせてくれた本でした。

    ・・・そういえば、小さい頃、「へびのクリクター」を
       寝る前の1冊としてよく選んでいましたっけ。

    投稿日:2011/02/17

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