のっぽのぽー、ちいさなちい、くるくるまきげのくりんはどんぐりむらのぼうし屋さんです。ところが、あまり売れません。村のどんぐりたちは、ひとつあればいいというので、一度買ったお客さんはもう買わないのです。そこで、みつぶは、どんぐり町まで出かけていくことにしました。
それにしても、どんぐりの帽子の形がバラエティにとんでいて、びっくりです。細かい絵もさることながら、表現がとても面白い。三人ではなくて、みつぶ…そして、誰ひとりではなくだれひとつぶ…こだわりますね、まさにどんぐりの世界です。
町でのお仕事もなかなかうまくいきません。やっと来たお客さんは、どんぐりではなくどうぶつたちでした。ところが、そのお客さんに、あるヒントをもらうのです。
仕事をすることの大変さ、そして、大切なこと、得るものと、この小さなどんぐりたちが教えてくれます。親子で読みながら、それぞれの視点で楽しむことができます。最初から最後まで、楽しむ要素が盛りだくさんです。