初めてこの絵本を読んだのは大学生の頃。
その頃付き合っていた恋人がとても忙しい人で、彼が会いたいときに会い、あとはほっとかれて、、、。
こちらから何の要求もできず、とても寂しいときに書店で見つけて読みました。
「ちびっこは彼。大きな木は私。」
大きな木の私は幸せではありませんでした。
その私も彼とは別れ、結婚して子を持ち、親になり、、、。
今は「ちびっこはユイッチ。大きな木はママ。」
自閉症を持って生まれた我が子は、用事がないと寄ってこないし、話し掛けてもあまり返事もないですが、願いが聞き届けられたときの、パパとママにだけ見せてくれる極上の笑顔はとてもかわいく、しあわせです。
ほんとにちびっこそのものの我が子ですが、大きな木の私はとてもしあわせです。
今の気持ちをずーっと覚えていられたら、大きな木はきっとずっとしあわせなはず。
そんなことを思いながら懐かしく読みました。