この絵本を読み終わって、
息子は「大変だねー」と言った。
奥さんも「大変だよねー」と言った。
二人の言う「大変」の意味は多分違う。
あてにされるのも大変、与え続けるのも大変。
私自身も「本当に大変だー」と思う。これじゃあ身が持たない。
木と子どもの話です。子どもは求め続けながら老いていく。木は与え続けながら老いていく。
モノクロームでシンプルな絵本なだけに、言葉がストレートに響いてくる。
多分、親は疑問も持たずに与え続けるのです。(親ってそうなの?)
子どもは与え続けられて当たり前と思うのです。(本当ですか?)
この本を読んで思ったことは、子どもに対して、「少しは木に感謝しろよ」ということと、「木だってこれじゃ奴隷じゃないか」ということでした。
子どもが成長した時に、木も少しは拒絶しなければ駄目だよ。だって、子どもはありがたく思ってないもん。
シンプルなだけに、考えることが一杯詰まっている絵本です。
特に一人っ子の家庭に向いている本かも。