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世界の国からいただきます!

世界の国からいただきます!(徳間書店)

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どんなにきみがすきだかあててごらん

どんなにきみがすきだかあててごらん(評論社)

日本語版刊行30周年♪想いのつよさをくらべっこ♥

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もりのおくのおちゃかいへ」 みんなの声

もりのおくのおちゃかいへ 作:みやこし あきこ
出版社:偕成社 偕成社の特集ページがあります!
税込価格:\1,320
発行日:2010年11月
ISBN:9784033319100
評価スコア 4.66
評価ランキング 3,014
みんなの声 総数 96
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96件見つかりました

  • 現実と夢が混じり合う世界

    ページいっぱいにモノトーンの濃淡で描かれた幻想的な世界が広がり、ところどころ置かれた赤や黄色の鮮やかさが目を引きます。
    この色使いが作品を強く印象づけています。

    お父さんに忘れ物のケーキを届けるために森に入っていったキッコちゃんは、森の中で動物達のお茶会に遭遇します。
    動物達は突然現れたキッコちゃんに優しく接してくれて…
    どこか寒々とした雰囲気を漂わせていたモノクロの風景が、動物達との交流の中で不思議と暖かみを帯びて感じられるように感じられました。
    そしておばあさんに渡すケーキを転んで台無しにしてしまったキッコちゃんのために、動物達が一切れずつ差し出してくれたケーキの色鮮やかさに心が浮き立ちます。

    現実と夢の世界が混じり合う、とても不思議で素敵なひとときを与えてくれる絵本です。

    投稿日:2010/12/24

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  • 私も招待されたいです

    • 風の秋桜さん
    • 40代
    • その他の方
    • 埼玉県
    • 男の子、男の子

    みやこしさんのデッサン風のモノクロ絵に、キッコちゃんと一部にだけに色を差し込むことでとても印象深くなってます

    帽子をとった、くまさんの姿やみんなが見つめるシーンののイラストは作者の絵の上手さを感じ取ることが出来ます
    なかでも私の一番のお気に入りは、森の木の実や果物がぎっしりつまったケーキの場面です
    「あ〜わたしもお茶会に招待されたい!」と本気で思ってしまうほどでした
    何度か読み返していくうちに、キッコちゃんは紛れ込んだのではなくて、やっぱりちゃんと招待されたんだとわかりました

    カバーのはお父さんを追いかけて行くところのはずですが、木の陰に森の動物たちがちゃんと見守ってますでしょ・・・・

    これからの寒い寒い冬の日に心がポカポカ暖かくなるお話でした

    投稿日:2010/12/22

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  • ちょっと寄り道

    真っ先に感じたのは、以前読んだことがある『もりのなか』と、『おちゃのじかんにきたとら』がミックスされた絵本みたいだということでした。子供が日常の実際の遊びのなかで、想像の世界に遊びに行く様子がよく描かれていると思いました。

    息子は白黒が暗く感じたのか、最初はあまり読みたがらなかったのですが、読み進めていくと、ケーキがどうなるのかを心配したり、動物たちに注目されている場面では、「(こちらを)見てるよ!」とびっくりしたように叫んだりしていました。すっかり絵本の世界に入ってしまったのだと感じました。

    キッコは想像の世界へ入り、読者は絵本の世界にはいる。それがすんなり実現する絵本でした。

    投稿日:2010/12/20

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  • 余韻がのこる絵本

    • らずもねさん
    • 30代
    • ママ
    • 福岡県
    • 男の子2歳、男の子0歳

    おとうさんが忘れていったケーキを届けに森の中をぬけておばあちゃんちに向かうきっこちゃんは、もりのなかの動物達のお茶会に迷い込んでしまいます。
    動物達はとてもあたたかく招き入れてくれます。そして楽しいひとときを過ごします。動物達の穏やかで温かい様子が絵本全体の雰囲気から
    充分すぎるほどに伝わってきてとてもあたたかい気持ちになります。
    子供が勇気をだして初めてのところに足を踏み出したり
    知らない人の前で自己紹介をするときに
    こんな風にあたたかく全受容で受け入れてくれる所ばかりだったらいいのにと思ってしまうほどでした。

    おばあちゃんちに出発するきっこちゃんをみんなで送ってくれます。
    心配そうに、そして寂しそうに木の陰から見ている
    動物達の背中が印象的でした
    そして最後はなんとも思いにふけってしまう余韻の残るいい絵本です

    投稿日:2010/12/18

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  • 美術館に飾られた絵のようです

    • ポピンズさん
    • 30代
    • ママ
    • 神奈川県
    • 女の子7歳、男の子3歳

    白黒の森の中、楽器を持った擬人化された動物たち・・・エッツの『もりのなか』を思い出す雰囲気。
    ストーリーももちろん印象的ですが、一枚一枚の絵が、文抜きでも十二分に語りかけてくるので、まるで額縁に飾られた絵に美術館の静寂の中でひき込まれていく感覚におそわれます。
    特に、動物達がいっせいにこちらを見る絵。
    絵って、こんなにも語りかけるリアルな力を持つのだな、と改めて思わされます。
    もし美術館に飾られていたら、その魅力の不思議さにとりつかれ、いつまでもいつまでも不思議さを味わいたくてその前に佇むに違いない絵です。
    この静寂は、やはり白黒の持つ力なのでしょうか。
    インタビューでみやこしさんがおっしゃるように、少なくとも私は狙い通り、遠い外国のつめたい空気を肌で感じたような気がします。
    おちゃかいのもよおされる西洋風の建物、絵の中から、雪景色にそのままワープしそうです。
    不思議な世界を現すのに、これほど白黒が力を発揮するのも発見でしたが、雪の中だからこそ、それもまた相乗効果で、冬の夜に読むのにぴったりだと思いました。

    投稿日:2010/12/17

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  • そこに入って自在に遊べる絵の世界

    • のみちさん
    • 40代
    • その他の方
    • 静岡県

    抑えた色目と線が読者に何も押しつけてきません。
    けれども、立体感、重量感、質感、遠近感にリアリティがあり、
    ふと気づくと、雪を踏みしめ、宙を舞って、
    各場面に立ち会っている自分がいました。

    「森の奥へ入っていく」そして「雪道で迷う」というのは、
    日常を離れて無意識の域へ分け入っていくことを思わせます。
    そうして、意識の奥の森へ迷い込むと、
    逆光を受けて暗い色調の、屋内の情景に出会います。
    幻想的でありながら、記憶のはざまに置き忘れた遠い日に
    再会したようななつかしさが漂っています。
    視点は非日常的な高さに上下し、
    いつしか「常識」のめがねをはずされ、言語以前に戻った目に
    異界の住人たちが圧倒的な存在感で迫ってきます。
    そうそう、子どものころ、
    動物たちは自分と同じか、それ以上の大きさに感じたし、
    初めはちょっとこわくても、言葉なしに友達になれる存在だった、
    なんてことを思い出しました。
    ストーリーはまさにその感覚をなぞるように進み、
    戸惑っていた主人公は他者の思いやりにふれ、
    やがて、温かいものに背を押されて現実の生活に戻ってきます。
    卓越した画力で、作者はそんな物語世界を創造し、
    「どうぞご自由にお楽しみください」と差し出してくれます。

    以下は個人的な好みの話です。
    熊の紳士を鹿の夫人が出迎えるページで、
    そのしっとりとした叙情にためいきが出ます。
    また、おばあちゃんの家近くに山を降りてきたページでは、
    傾斜する地形にいる登場人物たちを斜め上から見下ろす構図が
    くらくらするくらい新鮮です。
    そして、主人公の女の子の服装、お屋敷、調度品などが
    さりげなくおしゃれで楽しくなります。
    作家ご本人がお好きだというオールズバーグに
    確かに画風が似ていますが、
    みやこしさんの絵には彼女独特の繊細な詩情があり、
    乙女心(実年齢関係なく…)をくすぐります。
    原画はおそらくきめの粗い紙に描かれているのでしょう。
    絵本にもそれに近い質の紙が使われていたら
    木炭画らしさがもっと感じられたのだろうなぁと、
    つい、ページをなでてしまいながら思いました。

    投稿日:2010/12/15

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  • すっごくすてき☆

    この本、すごく気になってました!!
    色の使い方だけで、不思議な世界に引き込まれます☆

    キッコちゃんが迷いこんだ不思議な世界は、動物たちのお茶会。
    少し怖いような・・・、緊張感が漂います。
    次の瞬間、動物たちはキッコちゃんをあたたかく迎え入れてくれます。
    そして、キッコちゃんがこの世界に引き込まれるきっかけになった
    おばあちゃんに届ける大切なケーキ。でも・・・。
    キッコちゃんの悲しい失敗すらも、
    動物たちは、あたたかく特別なものへと変えてくれます。

    ほとんど色がついてないので、
    一見寂しく寒々とした印象を受けると思いますが、
    本当にあたたかくてステキなお話でした☆

    投稿日:2010/12/14

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  • 我が家の絵本棚にお迎えしたいです!

    • ももうさ♪さん
    • 20代
    • ママ
    • 北海道
    • 女の子2歳、女の子0歳

    モノクロの画面に、
    キッコちゃんの赤い服や黄色い髪の毛が映えて、
    静かでとっても美しい絵本です。
    その他にも所々色使いがありますが、
    どれもがとても効果的で素敵です。

    1回読んだだけで、
    すっかりノックアウトされてしまいました。
    この絵本は我が家の本棚入り決定です!


    キッコちゃんが部屋に入ってきた時の動物たちの顔!!
    ちょっとギョッとしたのでしょうか。
    私もギョッとしました(笑)
    でも、そのあと暖かく迎えてくれてホッ・・・。

    つぶれてしまったケーキを嘆くキッコちゃんに、
    動物たちは自分たちのケーキを分けてくれますが、
    色んな大きさの動物たち、
    ケーキの大きさも色々なんですね!
    この場面にも思わず微笑んでしまいました。


    動物大好き・ケーキ大好きの娘も、
    きっと気に入ってくれる絵本だと思います。
    読み聞かせが楽しみです。

    投稿日:2010/12/09

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  • 差し色が効果的

    立ち読み企画で読ませていただきました。
    キッコちゃんが、お父さんの忘れ物のケーキの箱を届けに一人で森の中へ出かけるところからお話が始まります。
    現実の世界から、いつしか幻想の世界へ・・・。
    森の中というのは、違う世界へ足を踏み入れることが可能になる場所なのかもしれませんね。

    作者のみやこしさんが好きだとインタビューでおっしゃっている、動物達がいっせいにコチラを見ているページ。
    その視線に、私もどきっとしました。
    キッコちゃんの緊張感が伝わってくるようです。

    モノトーンの挿絵のなかで、キッコちゃんの髪の黄色、帽子とスカートの赤が差し色となって、はっとするほど綺麗です。
    お茶会で登場するケーキたちにも、この赤と黄色がとても効果的に使われていて、とても印象的です。

    かわいらしいお話と幻想的な絵がなんとも独特の世界感を作り出しています。素敵な絵本でした。

    投稿日:2010/12/09

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  • 不気味だけど温かい!

    この絵本、新聞の広告欄に載っていた時から気になっていました。
    図書館で借り、やっと読むことが出来ました。

    ページを開くと、黒の木炭で描かれた中に黄色と赤がちょっとだけ。
    娘の第一声、「なんで黒がいっぱいなの?不気味ー」
    と思っていたとおりの反応^^;
    (私も最初は思いました・・・)
    ところが読み始めると一気にお話の中に引きずり込まれていきました。

    キッコちゃんがケーキの箱を潰してしまったところで一緒に「あ〜あ・・・」
    森の動物達にじっと見つめられ、「こわーい!」

    でも動物たちとキッコちゃんのおしゃべりが始まると安心したようで、娘の顔にもやっと笑顔が広がりました。

    そしてパッと目を引くような美味しそうなケーキ!
    黒の中にいきなり現れる色とりどりのケーキはとっても印象的です。

    ラストも今までのことが夢の中の出来事だったかと思うような、終わり方なのですが、娘は「動物たち急いで隠れちゃったんだねー」と、森での出来事を本当のことのように思ったみたい。

    不思議で不気味で、だけどドキドキして嬉しくて、色々な気持ちを味わえる素敵な絵本です!

    投稿日:2010/12/10

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