雪深い森の景色に、今の季節が合うと思い、3年生のクラスで読みました。
おばあちゃんへのケーキを忘れて行ってしまったお父さんを追いかけて、森のなかを歩くキッコちゃん。お父さんに追いつくかなあと読むほうも不安になりますが、森の中で出会ったたくさんの動物たちのあたたかい歓迎ぶりに、こちらまでほっとさせられます。
本のなかの絵は、キッコちゃんのほか、わずかなものだけに色があって、ほとんどは色のない世界です。その分、キッコちゃんの気持ちにぐっと近づくことができたのではないかと思います。
すばらしいと思ったのは、キッコちゃんを元気づけ、応援してくれる動物たちの姿。動物たちを見習って、私たち人間も相手を思いやる気持ちを大事にしなきゃ!と思いました。