木内達朗さんの「海」、「雨」、「桜」、「雪」シリーズを全ページ試し読みにて楽しませていただきました。
木内さんというと、『ミサコの被爆ピアノ』、『蟹塚縁起』、『氷河ねずみの毛皮』と文章主体の作品になると重厚な絵で読む側に迫ってくるだけに、このように回顧調で力を抜いた作品を見ると、ちょっと異質な感じはします。
4冊目によんだ『ゆきふふふ』は、他の絵本タイトルと合わせたように思いますが、雪はふふふとは降らないのではないでしょうか。
積もった雪に対してふふふなのですね。
仲良しの二人が雪のなかでふふふなのはわかりました。
でも、ちょっとしっくり感に乏しい感じ。
二人にとって、ふふふでなければならない理由がちょっとわからない。
「ほわほわ」でもいいような気がします。
すると桜は「さらさら」でしょうか。