子どもたちの大好きな“絵探し絵本”でありながら、ストーリーもきちんとあります。
とこちゃんは、元気いっぱいな男の子。おとうさんおかあさんがちょっと目を離すと、とことこかけだしていなくなってしまいます。おばあちゃんにもらったお気に入りの赤い帽子をかぶっているので、それを目印に迷子になったとこちゃんを探してください! 市場、動物園、海岸、お祭り、デパートとだんだん難易度が高くなっていきます。加古里子さんのイラストが魅力的で、それぞれの場面が細かく丁寧に描かれています。とこちゃんだけでなく、いろいろな人や動物を探すのも楽しいですよ。
お父さんとお母さんが○○していると、とこちゃんはとことこかけだして〜…の繰り返しで何度も迷子になってしまうとこちゃんに、「またやー!」と大歓声。
ただ絵探しをするだけでなく、おとうさんとおかあさんが……と読むたびに、「あかん〜! またとことこ行ってしまう!」と言ったり、デパートの場面では、1,2,3階、4,5,6階と、探していくうちに、「もっと上まで行ってしまいそうやなぁ」「とこちゃんは悪い子や!」と言ったり。おはなしに入り込んでくれているようでした。
自分と重ねてとこちゃんを見ていたのかもしれません(^−^)♪