かまきりと女の子って珍しい組み合わせだなあと思いました。
得田之久さんの講演会で、女の子も虫好きな子はいるのに、「そんなのへん」とか「こわい」というような概念を大人が教えたり、周りから言われると
今まで触れた虫が触れなくなり、自然から遠ざかってしまうというようなことを話されていたのを思い出します。
虫の話は、息子ができてから自然と読むようになったのですが、私自身は虫が触れません。
だから主人公の女の子がいとも簡単に肩に乗せたり、虫かごにいれずに部屋の中で飼っている(共存しているといっていいのかも)様子には、ただただ感心するばかりでした。
息子からは「お母さんそんなことできないよね」と言われました。
確かにそうで、絵本を読みながら「あなたはすごいよ」と女の子に呼びかけてしまいました。
読みながら、誰もいなくなった実家の扉を開けたら季節外れのかまきりが玄関にいて驚いて、夫に外に出してもらったことを思い出しました。
あの時に私にかまきりさんと話したり友だちにする気持ちが持てたら、こんなお話が書けるのかしら?
なんて思ってもみました。
「こどものとも」なのですが、どこか「かがくのとも」に掲載されてもおかしくない内容であるこを思いました。
絵本ナビのこの本の紹介画面を見たら石橋さんの他の作品も読んでいたことに気付きました。
「かがくのとも」でも作品を出されているということ。
感想タイトルを「なるほど」としたのは、「ああ『かがくのとも』にも書かれているから視点がどこか科学絵本にも通じる」という、「なるほど」です。
視点がどこか科学絵本に通じると感じたのは、かまきりの卵が話に盛り込まれていたからです。