「ただいま いわないもん」 みんなの声

くーくんの家族はあたたかいなぁと思います。
泣いているくーくんには、一言も理由を聞かず、ただ見守っています。

お砂場でなくしたショベルカーとダンプカーが戻ってきてやっとお母さんに”ただいま”と言えたくーくん。

その後、お父さんやおじいちゃんおばあちゃんにも”おかえりなさい”と言えたのかな？？？

なかなかいいなと思いましたが、私的には、ショベルカーとダンプーカーが玄関から入ってきたとき、
お母さんが驚いてひっくり返っている・・・という絵はいまいちだなぁと思いました。
もっと暖かく迎えてあげている絵ならいいのにな・・・と。
そこにだけ、少し違和感を感じましたが、息子はこの絵本、結構好きなようです。

ただいまも言わないくーくんに、家族は怒ったりもせずに、あたたかく見守ってあげています。
くーくんシリーズはどれもそうですが、家族がとてもくーくんを大切にしています。
一歩間違えば過保護ともとれるほどですが、そこはくーくんが小さいし、くーくんの気持ちを大切に描いているからだと、私は思っています。

小さい子にとって、大切なおもちゃをなくすことは、本当に悲しいこと。
そのおもちゃたちが自分から帰ってきてくれるなんて！
スネていた分、恥ずかしいけれど、「ただいま」って遅ればせながらでも、言わないわけにはいかないですね、くーくん。

個人的には、おもちゃが帰ってきたときに、びっくりしたお母さんがひっくりがえって足しか見えていないところが好きです。

大切なおもちゃをお砂場でなくしてしまったくーくんは、「ただいま」もいわずにお家へ帰ってきました。
みんながなぐさめてくれるけど、元気が出ません。
お母さんがカギを閉めようとした時、なくしたはずのおもちゃ達がドアから帰ってきました。
こんなことは実際にはありえないけど、なくしたおもちゃが帰ってきたら素敵だな。って、子供達の思いを代弁している作品だと思います。
でも、はじめからなくさないようにしてたら、もっといいんですけどね。