「かあちゃんのせんたくキック」 みんなの声

イラストは井上洋介さんです。
この人の、素朴で、大胆な絵柄はなかなかよかったです。登場人物達がいつも横顔で、目が一つなのも、個性と思えば（あまり）気になりませんでした。
この絵本の母ちゃんは、壊れそうになって、動きの悪い電化製品があると、キックやチョップをして、再び動かしてしまいます。
ちょっと乱暴者〜と、思うでしょ？でも、「かあちゃん」はそれだけの人じゃないんです。
昼間っから居間で横になっているとうちゃんに、優しく毛布をかけてあげる優しさも、持ち合わせているのです。
必要に応じて強くも優しくもなれる「母ちゃん」って、素敵です。

　昔は、調子の悪い電化製品を叩いて直しながら、寿命ギリギリまで使っていましたよね。そんなおかあさんが出て来ます。
　キックやパンチで直してしまうおかあさんを尊敬している息子。
　でも、今は壊れる前に買い直しているからなのか、製品の質が良くなったのか、叩いている人も見かけなくなりましたよね。
　ただ、この絵本を見て、息子が何でもやたらに叩いたり、蹴飛ばさないかと心配になりました。

もしかして、私に似てる？！という理由で、夫が選んだのだとしたら、どうしよう？（複雑）
パワフルかあちゃんは、おんぼろ電化製品を何でも気合いで直してしまいます。自分の家の物はいいとしても、自販機を壊しちゃまずいんじゃないの〜と、四つ星にしときました。（なかなかおもしろくていいんですけどね・・・）
でも、なんと言ってもラストがほろりとしていいですね。（ここだけ私に似てるかも？！ということにしておきます。爆笑）
さて、我が家のパパによるお話会もこれで３回目！だんだん板についてきました。来年もいっぱい読んでくださいね。

家電が動かなくなった時どうしますか？ここに出てくるかあちゃんはすごいよ！でも、ふと我に返ってみると、読み手の大人は「あるよなあ〜」と頷くはず。聞いている子ども達は「すっげ〜！」とのけぞるに違いない。小さい子はただただ、かあちゃんの技（せんたくキックやらテレビチョップやらドライやあ〜！やら）に拍手を送るが、頭が固くなりつつある年齢の高い子は「…くだらん、だじゃれじゃん」というかも。でも、そんなのは気にしない。読み手の大人が豪快に楽しく読んで欲しい。そのうちみんなおかしくてたまらなくなると思う。学校で読んで、先生達を笑わせてみたいなあ。ラストは賛否両論ありそう。個人的にはストンと胸に落ちて「あー面白かった。おしまい」って気持ちになれたけど、皆さんはどうでしょう？？ぜひ、家族で読んでみて！

笑えます。コメディーみたいです。
たくましいかあちゃんが、故障した家電をキックすると直ってしまう。それでいて、オチも忘れていなく？　とうちゃんを家電に例えるかと思ったら、おかあちゃんは優しかった。
親子で笑ってみて下さい。