子供たちが遠足でバスに乗って雨の中を、ぶどう山までぶどう狩りにいくというお話です。
バスはまちから山へとトンネルをぬけていけます。
このトンネルがあやちゃんは大好きです。
「このトンネル通れるな。」と言いながら自分の指をつっこんでいます。
トンネルをぬけて最初に現れるのがもみじ山。
これには私もあやちゃんも感動しました。
「うわぁ!まっかやな。」とあやちゃんが言います。
ページの端も山の形に丸くカットされています。
次のトンネルをぬけるとかえで山。
私はこの時は「何でもみじ山とかえで山が別々なのかな」と思いながら本を読んでいました。
この後もトンネルをぬけるたびに、次々と素敵な風景がページいっぱいに広がります。
ぶどう山にのぼるころには、すっかり雨もやんで空にはきれいな虹がかっかています。
「そういうことだったのか」と私はここで初めてもみじ山とかえで山が別々だったことと、ページの端の丸いカットの意味が分かりました。
ページの最後のてるてる坊主もかわいらしく、本を閉じると、このてるてる坊主を手にした運転手さんが微笑んでいます。
「雨があがってよかったね。」そう言っているみたいです。