「あそび島」シリーズから。
実は、この本が一番最初に読んだ「遊び島」シリーズです。
主人公はとっても元気のいい男の子、しんちゃん。でも、しんちゃんはとてもナイーブな心の持ち主だったんです。
だから、あそび島のメンバーで(大人はあいこさんだけ)キャンプにいく話が出た時、しんちゃんはとっても迷いました。
一泊とはいえ、子供たちだけ、夜はお母さんと一緒に寝られないのです。
昼間は川で魚を捕ったり、虫取りしたり、夜は大きな五右衛門風呂にみんなで入ったり…。
楽しそう。楽しそう。楽しそう。しんちゃんはとっても行きたい。でも、お母さんが側にいないのはそれ以上に嫌だったんです。(う〜、うちの下の子にそっくり!!)
結局、しんちゃんは仲の良い子たちの中で、一人、行かないことを選んだのでした。
この選択をすることも、子供にしては大変なことでしょうね。柴田さんは、長年保育士をされていただけあって、こういう時の子供の心の動きをとても細かに表現してくれています。
そんなしんちゃんも、最初のキャンプから3年経って、すっかりお兄さんの顔になり、子供たちだけでキャンプに行けるようになりました。
子供の成長がとても感じられる絵本でした。