とりたててストーリーが展開してゆく訳でもないし、絵も同じような絵が繰り返されるだけ。
正直最初は???という感じだったのですが、何度か読み聞かせるうちにだんだんその魅力が分かってきた、そんな不思議な絵本です。
同じように見えた絵は、実は時間と共に少しずつ明暗が変化していたり、鼠や猫の位置が変わっていたり。淡々とした文章も、声に出して読むと何とも言えない美しさがあります。
猫や鼠、てぶくろ、靴下など、動物や物の名前がたくさん登場するので、こどもと一緒に指差して遊んだり、絵本のように自分の周りの物におやすみを言ったり、いろいろな楽しみ方ができると思います。
文章が少なく絵柄もはっきりしているので、ファースト・ブックとしてもおすすめですよ。