おやすみなさい」が何度もくりかえされ、最初に手にしたときは単調であまり魅力を感じませんでしたが、娘が一歳を迎えて、「にゃーにゃー」「ちゅーちゅー」「まんま」と単語を表せるようになってからこの絵本の魅力は倍増しました。
「おやすみなさい、にゃーにゃー」「おやすみなさい ドアさん」というように絵本の中の絵にご挨拶を一通りした後、こんどはだっこしたまま部屋を巡ります。「おやすみなさい、お風呂」「おやすみなさい、わんわん」「おやすみなさい、でんきさん」と言いながら。最後は寝室へ入りそのまま寝付かせます。「おやすみなさい」と言う言葉が、「ねんねしようね」の合図になっているのです。そして、「おやすみなさい」という挨拶があたたかく優しさに満ちたそして心を落ち着かせてくれるものだということに、ふと気づかされました。じわりじわり、我が家ではその魅力が浸透しつつあるすてきな絵本です。