とてもきれいな挿絵で描かれたこの絵本。
かあさんはブルータイル食堂ではたらいているんだって。
かあさんの娘の私の視点からお話が描かれています。
きれいな青い食堂は表紙にもなっていて、目をひきます。
かあさんが働いたお金の小銭、私が働いたお金の半分、おばあちゃんがくれる小銭
それはみんな瓶に入れます。
大きな大きな瓶が描かれています。
はじめはちょっぴり底の方にしかないのに・・・最後には持ち上げられなくらい満タンに溜まります。
大変な大事件が起こって、一家3人アパートに越さなくてはならなくなるのですが
娘さんの口から 悲しい、辛い、嫌だ、という台詞はなく
ただ現実が繰り広げられています。
この現実がシビアで読んでいて切なくなります。
でも前向きです。とても力強いのです。
ラストのおばあちゃんとかあさんとわたしの3人で椅子に座って写っている写真がとても良いです。
どのぺージにもフレームがついていてその柄がそのページをとてもよく物語っています。