絵も文章もとても美しくて暖かい絵本です。
寒くて厳しい冬。おひさまが待ち遠しくて、パン屋さんは大きなおひさまパンをつくりました。
それがみんなの心を満たしてくれます。
いてついた心がとけて、どうぶつたちがほがらかに元気になっていく様子が、絵をみるだけでもわかります。
でも、なんといっても美しいのが江国香織さんの訳。
詩のような素敵なことばでこの世界を表現してくれています。
確かに子供には難しい表現がいっぱいありますが、
このすんだ文章を読んでいると、読んでいる私まで、
心があらわれて、なんだかとても気持ちがよくなります。
息子も、とまどうことなくこの世界に入っていけました。
意味を考えるというよりも、雰囲気を味わっているのかもしれません。
小さな頃からこういう美しい言葉に触れさせてあげたいな〜とおもいます。
息子はこの絵本が大のお気に入り。
親にはちょっと読むのが大変だったりしますが、
(夫などは、この絵本を読むと舌をかみそうになっています)
それでも、読んだ後にくる幸せな気持ちあが味わえて、
私も読むのが大好きな絵本です。
おひさまパンをつくって!と読むたびにお願いされますが、
パンを作ったことないので、レシピがのっていても難しい!
これを作ってあげたら、どんなに子供の顔が輝くことか。
ホットケーキとかでもできるかしら?